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新年度はなぜ4月なの

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 4月になって桜の開花宣言が気になってくる季節になりました。西日本では2~3月が平年より寒く、桜の開花が遅れそうですが、いかがお過ごしでしょうか。

 4月は入社式や入学式など、企業も新年度のスタートが多いようです。
年度とは何かの目的のために設定された1年間の区切りです。年の始まりは1月からですが、会社や学校や公共機関の年度始まりは4月からです。

 日本の会計年度は4月からで、これは秋に収穫した米が現金化されて、税をお金で徴収するのに合理的であった「稲作の徴収税」と「英国会計年度にならった税」の2説があります。
 明治初期の学校年度は、一般校に9月入学が多く、半年後に軍関係学校が4月入学で一般校に優秀な人材が流れたため軍の要望で4月に変更したとする「軍影響説」と、会計年度に合わせた「会計年度説」がありますが、2制度とも明治19年に4月に統一しました。

 世界の会計年度は異なります。1月からはドイツ、ロシア、中国。4月からは日本、英国、カナダ、インド。7月からはオーストラリア、ノルウエー。10月からはアメリカ、ミャンマーなどです。
 学校年度は世界の70%が9月からを採用しています。また日本には業界の年度があります。砂糖年度は10月から、米穀年度は11月から、醸造年度は7月からなどです。
 欧米では牧畜出産期や小麦収穫期が影響し、日本は稲作や軍の影響などで桜の季節が最適とされ、文化的に日本人に染み込んでいます。各国や各業界は、歴史的に合理的な年度を定めているのです。

 松愛会の会計年度も4月からです。今年度は枚方北支部設立30周年などの予算の検討中です。
ボランティア活動など、新緑の春を迎え戸外の活動が心地良い時節になりました。春のレクリェーションの参加者も90人を超えました、会員様におかれましても、いろいろな行事が目白押しであわただしい日々をお迎えの事とよろこんでいます。
 気温も上がり花の便りもあり、健康面からも体を動かして戸外に出ては如何でしょうか。
また新年度のスタートに当たり新しいことにチャレンジすることも良いのではないでしょうか。

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(背割堤  撮影:江守 敏雄)

2017年4月1日
江守 敏雄


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