穂谷の里山と半夏生
枚方北支部の社会貢献ボランティア(P松愛会)とパナソニックエコリレージャパンが連携している地域ボランティア「枚方里山の会・穂谷」に7/16参加しました。
初夏の穂谷の里山に登り、休憩場所からビオトープを眺めると、葉の色がひときわ鮮やかな白になって自生している植物が見られます。名は半夏生(はんげしょう)、今回はこの草を紹介しようとWikipediaなどで調べてみました。
東アジアの日当たりの良い亜熱帯性湿地に分布し、地下茎を広げて群生します。日本では自生に適した土地が減少傾向にあり、地域によっては絶滅が懸念されています。
名前は、半夏生(夏至から11日目:7/2頃)に花を咲かせることに由来する説と、葉が白く変化する様子から「半化粧」または「片白草」(カタシロクサ)とする説があります。
農家にとっては、半夏生までに田植えを終わらせる目安となり、半夏の天候で豊作、凶作を占ったり、麦の収穫祭を行うなど大切な日です。また関西地方では、タコの足にあやかって稲の根が良く張るように、半夏生にタコを食べる風習もあります。
穂谷の里山のボランティアは、水路の整備や、植生を竹林からクヌギ林に再生したり、旧水田を利用してビオトープ(生き物の生息・生育空間)を造り自然観察をしています。
近年、草木を植えた水場を造り公園化したビオトープもありますが、穂谷はモザイク状に点在する農作地の自然地域にあるビオトープです。
枚方北支部の社会貢献ボランティア(P松愛会)に参加し、青空のもとで体を動かして自然保全を体験してみてはいかがですか。
穂谷里山の湿地(ビオトープ)に自生する半夏生の花と白く化粧をした葉(撮影:江守敏雄) |
2016年8月5日
江守 敏雄