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英国のEU離脱に思う

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 2016年6月23日に英国民投票において歴史的な判断が行われ、離脱51.9%対残留48.1%で英国のEU離脱が決定され、世界中に衝撃が広がりました。

 今回の国民投票は「理性」と「感情」のはざまで行われたように感じます。
 離脱派は、東欧からの移民問題で職場や住居から締め出されたと感じ自分たちの生活を守るために、一方残留派は、人・モノ・金・サービスが自由に動くグローバルな社会の継続を願って票を投じました。今回の選択で欧州と英国はドーバー海峡を隔て、貿易や金融などの経済活動が区切られ、停滞することになると思います。

 ヒトラーは民意により合法的に選挙で選ばれ、重要な問題は民意を問いました。にもかかわらず政治は操られ・・・後世から見ると歴史的に何が間違っていたのでしょうか。
 スイスではベーシックインカムの選択を国民投票にかけた結果、国民は働くことを選択しました。
 日本では大阪都構想で統治構造の変更を訴え民意を問うた結果、大阪都構想は実現しませんでした。どう考えても東京一極集中ではリスク回避はできていません。地震国の日本では、政治、経済など分離することが最も重要課題の一つであると思います。

 成熟した民主主義国家の国民投票では正しい判断が下されることがあるのを否定しませんが、歴史的に見て必ずしも正しいことが行われるようになるとは限りません。
 EU離脱問題のようにポピュリズムに陥りやすい問題を国民投票にゆだねて良いのでしょうか。世界はもっと複雑であり、あらゆる事を理性的に判断でき世界が見通せる有識者や政治家などによって選択された方が良いように思います。


 Google 画像より

2016年7月5日
江守 敏雄


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