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人口知能(AI)と付き合う

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 最近、マイクロソフトは会話の理解を研究する目的で「Tay」をリリースしましたが登場後、数時間で停止しました。限られた経験や知識に基づく情報で「ヒトラーは正しかった。ユダヤ人が大嫌い」「私は最高のものから学ぶの。それが理解できないならちゃんと説明するね。『わたしはあなたから学習するから、あなたがバカなのよ』」などの人種差別や暴力表現を学習し不適切発言を連発したのが理由です。
 韓国の囲碁世界チャンピオンがグーグルのコンピューターソフトと対戦して5戦4敗で負けたことが放送されました。囲碁で人間に勝利するのは10年先のことだと考えられていましたが、局面を理解できるソフト (ディープラーニング)で可能になりました。

 ソフトバンクは、販売と接客に人型ロボット「ペッパー」を公開しました。その頭脳にIBMの日本語を学習した「ワトソン」を内臓し、初めて「ワトソン」が日本に出荷されました。IBMはロボットに「人間と同じやり方で「 五感、学習、体験」を理解する能力を与えるものだと言っています。
又「ワトソン」は医学と疫学の情報を蓄積し患者の検査結果を入力することで疾病の可能性が高いモノを答え、医師の判断を助ける役割も果たします。

 このようにあらゆるモノがネットに繋がっているビッグデーターの蓄積(IOT)により、最新の知見を人工知能(AI)から得ることで、私達はより良い判断を下せるようになってきています。これまで手の届かなかった分野で生産性を大幅に向上させる可能性が見えてきました。


産業用ロボットで日本は世界シェアートップ(ヤフーフリー画像より)

2016年4月5日
江守 敏雄


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