明けましておめでとうございます。今年は申年ですが、なぜ「猿」と書かないで「申」と書くのでしょうか?
干支の十二支は紀元前1400年頃、中国で作られ農作物の生育に関わる暦として農業を行うカレンダーの役割を果たしていました。日本には550年頃伝えられ江戸時代に一般庶民にもわかりやすいように十二支に動物が当てはめられ「十二支」が「十二支獣」として庶民に広がったと言われています。
申は「しん」と読み「のびる」や「もうす」という意味があります。「夏に成長した植物が実をつけ、秋に実りに導き体を成す時期」を言います。十二支配当図から季節は8月。方角は西南西よりやや南寄りの方角(右廻り240度)。時刻は午後4時を中心とする約2時間です。
つまり「申」と「猿」はまったく関係が無いということです。
申(さる)には病や厄が「去る」と言われ縁起をかついで神社などで祭られています。日本の各地では「申年に赤い下着を贈ると病が治る」「身に着けると元気になる」などと言い伝えがある様です。