新支部長のひとり言!!
なぜ「お彼岸のお墓参り」は日本独特の風習?
お彼岸に墓参りをするのは日本独特の風習で、仏教国であるインドにはありません。
日本には、古来より衣食住や生業を司る神々、国土開拓の神々、自然物や自然現象を司る神々への自然崇拝の考えがあり、種を撒く春、収穫の秋の農耕儀式には五穀豊穣や安全を祈願します。
また国家の為に尽くした偉人や、子孫を見守る祖先の霊も神として祀られました。ゆえに自然のもの全てに神が宿っていることで「八百万の神々」と云われます。
6世紀に仏教が伝来した際、この日本固有の信仰は「仏教」に対して「神道」という言葉で表わされるようになりました。
太陽も神様として崇められていたことから、仏教の伝来で西方浄土の教えが伝わったことで、太陽が最も真西へ沈む(西方浄土)春分・秋分の日に先祖を供養するのが良いと考えられるようになったのではないかとされています。
四天王寺の西門/春分・秋分は太陽が真西へ沈む(ヤフー フリー画像より)
2015年10月5日
江守 敏雄