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新支部長のひとり言!!

祇園祭とはどのような祭りでしょう?

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 祇園祭は、八坂神社の祭礼で貞観年間(9世紀)より続く、京都の風物詩で7月1日から1ヶ月間にわたって行われる長いお祭です。

平安京遷都により人口の集中や下水道の不備や盆地の高温多湿の気候から863年(貞観5年)に疫病が流行し朝廷は御霊会(ごりょうえ)を行い無病息災の祈念をしました。その後も疫病が続いた為、薬師如来の化身とされた牛頭天王を祀り御霊会を行った、この869年の御霊会が祇園祭の起源とされています。

昨年から前祭(さきまつり)に山鉾23基と後祭(あとまつり)に山鉾10基の巡行が復活したことはご存知の通りですが、ことわざに手遅れの意味で「後の祭り」という言葉があります、前祭では鉾が多数巡行するのに対し、後祭では山鉾の数が少なく、前祭を見逃した事を指し言われたという説もあります。

何と言ってもハイライトは「動く美術館」と呼ばれる山鉾巡行です。掛け声や祇園囃子とともに約10トン前後もある山鉾を90度回転させる辻回しです。長刀鉾の稚児がしめ縄を斬ると巡行はスタートし、辻回しでクライマックスを迎え、午前中に巡行は終了し、直ちに解体・収納されます。これは山鉾が街中を巡行することで集めた厄を、留めないようにするためだそうです。

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祇園祭の山鉾巡行(ヤフーフリー画像より)

2015年7月20日
江守 敏雄


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