「端午の節句」の「端午」ってどういう意味なんでしょう?
5月5日と言いますと現在は「こどもの日」ですが、元々は五節句のひとつである「端午の節句」にあたる日です。
「端午の節句」は中国から伝わった行事で、季節の変わり目であり急に暑くなるこの時期は体調を崩したりする人が多く、古代中国では悪月とされていました。
けがれや災厄(さいやく)を祓うため人々は蓬(よもぎ)で作った人形を門戸(もんこ)に揚げたり、菖蒲(しょうぶ)を酒に浮かべて飲んだり、蘭(らん)を入れた湯を浴びたりしていたのが日本に伝わった様です。
5月は干支(えと)では午(うま)にあたり、その最初の午の日に行なわれたため、初めという意味の「端」をつけて「端午」と呼ぶ様になったとされています。
日本では武家の時代になってから「端午の節句」に付きものの菖蒲が「尚武」(武術を習得し、心身を鍛えること)に通じることから、行事として盛んになっていった様です。
端午の節句と兜
端午の節句と菖蒲湯
2015年5月5日
山本 力男