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「日本人の平均貯蓄は1,739万円ってホントでしょうか?」

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 総務省が発表した2013年の家計調査報告によりますと、2人以上世帯の平均貯蓄は1,739万円だそうです。「みんな、そんなに持っているの?」と驚いた人も少なくなかった様です。

データの中身を見ますと実は100万円未満の割合が目立って高いのですが、どうして1,793万円と言う数字が出るのでしょうか?この家計調査では、国民すべてを対象ではなく、サンプルを抽出した標本調査で約8,000世帯だそうです。

この発表を見ますと「貯蓄を持つ世帯の全体を二分する中央値は1,023万円」と言う事ですが、これは「貯蓄の低い世帯から高い世帯を順に並べて、丁度分かれ目となる世帯の値」です。「額」の平均は1,739万円ですが、実際はほぼ半分の世帯は貯蓄が1,000万円に届かないと言う事である様です。

更に勤労者世帯の割合は51.3%に過ぎません。調査対象の中に、既に長年働いて貯蓄に励み、リタイアした世代がかなりの割合であるものと推察されます。

実際、勤労者世帯に絞って見ますと、貯蓄の平均値は1,244万円で全体平均よりも500万円近く少なくなります。また「中央値」は、勤労者世帯では735万円なのだそうです。

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日本人の平均貯蓄(ヤフーフリー画像より掲載)

2015年4月20日
山本 力男


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