「ぼた餅とおはぎの違いは?」
お彼岸の時に食べる「ぼた餅」や「おはぎ」は両者に違いがあるのか、ないのか分かりにくいですが、基本的にこの両者は同じものです。
なぜ、呼び方が違うのかには、諸説があります。よく言われているのが、季節の違いです。
春のお彼岸は丁度、牡丹の花が咲く時期で、それにちなんで春に食べる餅は「ぼた餅」と呼ばれ、ぼた餅には、蒸した餅米をつき上げて餅にして、こし餡を使用し、牡丹の花に似せて大きく丸く作られる様になったと言われています。
一方、秋のお彼岸の頃に咲く花と言いますと、萩の花です。「おはぎ」は蒸した餅米の”つぶ”を残す餅で、お握りの中間ぐらい程度にこね、それをつぶ餡で包んだもので、小さな花の集まりの様に見えた為、「おはぎ」となり、形も萩の花にならって、小さめで長く作られる様になったと言われています。
現在では、季節を問わずどちらの餡も使えるので両者の区別が薄れている様です。
ぼた餅とおはぎ(ヤフーフリー画像より掲載)
おはぎ(ヤフーフリー画像より掲載)
2015年3月20日
山本 力男