支部長のひとり言
大相撲の「徳俵」が外にずれているのは何故でしょう?
2015年春場所(大阪場所)が3月8日から始まります。それに因んで相撲について確認してはと思います。相撲を取る場所を土俵と言います。
土を詰めた俵で円形の境界線が作られており、円の大きさは内径15尺(約4.5M)です。円形の土俵には20の俵が使われています。
うち東西南北の4俵は、俵の幅の分だけ外側にずらしてあります。その俵を「徳俵」といい、外側に出ているので、取組の際、土俵際に押し込まれた力士はその分だけ足を残すことが出来て有利になります。つまりトクであり、そこで「徳俵」と言ったそうです。
しかし、徳俵がずれているのはその為ではなく、その昔、相撲は野外に土俵を造って行っていました。野外だと雨が降ると土俵に水が溜り、その結果、土俵が軟らかくなり崩れてしまったりします。それを防ぐために、土俵に溜った水の掃出し口を設けた。外にずれた4つの徳俵はその名残りだそうです。
大相撲(ヤフーフリー画像より掲載) |
土俵(ヤフーフリー画像より掲載) |
2015年2月20日
山本 力男