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支部長のひとり言

「世界遺産が決められる推薦基準は?」

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 世界遺産に登録された観光名所は、人気がかなり上昇します。観光地のある市などは、常に世界遺産への認定を狙っていると言われています。

しかし、その団体や個人が自ら世界遺産に推薦はできません。推薦できるのは世界遺産条約を締結した各国の政府で、日本では文部科学省内の日本ユネスコ委員会になります。

各国から推薦された候補地は、文化遺産はICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産はIUCN(国際自然保護連合)で調査され、その価値が鑑定されます。毎年1回開催される世界遺産委員会での審査を通過することによって、ようやく世界遺産への登録がされます。

その審査には、「クライテリア」と言う詳細で厳格な評価基準があり、それらの基準の内の一つ以上をクリアしなければなりません。世界遺産に登録された日本の文化遺産の中で関西では、京都の平等院、清水寺、金閣寺等々、奈良の法隆寺、東大寺、薬師寺等々、いずれも旧来の名所です。どちらも推薦は有名文化財に限られているようです。

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金閣寺(ヤフーフリー画像より掲載)
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東大寺大仏殿(ヤフーフリー画像より掲載)

2015年1月20日
山本 力男


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