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支部長のひとり言

「何故、乾電池型充電池は長持ちするのでしょう?」

 家電量販店に聞きますと、乾電池は使い捨て商品の代表ですが、世界中で年間4000億個も使われるとあっては、使い捨て乾電池が環境に及ぼす悪影響は大きくなるばかりだそうです。

 そこで2005年に登場したのが、三洋電機(現パナソニック)が開発したニッケル水素電池「エネループ」です。充電型の乾電池であるエネループは1年放って於いても85%、2年置いても75%の容量を維持する事ができ、現在も高い評価を得ています。

 以前の充電池は放電しやすく1年持たないうちに使い物にならなくなったものですが、「エネループ」は2年以上も何故使えるのか、その秘密はセパレーターに窒素酸化物を吸収させる等の工夫をして、放電を最小限に食い止める技術開発をした事にあるそうです。

 ちなみに「エネループ」は乾電池より大きな電流を持続的に流す事ができます。例えばデジタルカメラの撮影でも1回の充電でアルカリマンガン乾電池の4倍は撮れると云われています。テレビ、携帯電話、パソコンばかりでなく、電池も長足の進歩を遂げています。

 


2014年1月20日
山本 力男

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