“気分は虚無僧”

大村 睦夫さん(71歳) 横浜東支部(横浜市緑区・東)

大村さんは少年のころ見た映画「鳴門秘帖」の中で、隠密の虚無僧 が吹く尺八の音に魅せられ、いつかは自分も尺八を吹いて みたいと思い、教則本を見て独学で始められました。
虚無僧寺所伝の曲の吹奏を主とする「琴古流」の師匠に 師事し、本格的に尺八の道に入られました。 同時に尺八を白分で作る製管も習い、そのとき製作した 尺八は、今ではお弟子さん達が使っておられます。 尺八は虚無僧にとって法器であり、吹奏は修禅の行です。 法器の話になるとだんだん熱が入り、大村さんの心は虚無 僧の世界に!
尺八では「尺八本曲」と、琴や三弦と合奏する三曲合奏 により、古典曲から現代曲まで、幅広く吹奏されます。 初舞台以来数多くの吹奏楽活動を続けてこられま したが、一方では地元の横浜市緑区三曲協会の事 務局長として、尺八を通じて地域の福祉活動・中 学校の総合学習・小学校で伝統楽器の指導など、熱心に推 進されています。
大村さんは「尺八は良き友 を呼ぶ」と言い、これからも「極める世界を追求していき たい」と熱く語っておられました。
                        (横浜東レポーター中川)

夢中人のバックナンバ−は松愛会本部のペ−ジをご覧下さい。

掲載2006.12.11 広報委員会


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