講 師: ◆佐野村 誠 氏 北摂総合病院 副院長補佐 消化器内科部長 がん診療推進室長
(検診紹介) 小島 良二 氏 北摂総合病院 事務局長
(補助) 寄田 匠 氏 北摂総合病院 病院サービス課
場 所: 高槻市総合市民交流センター 視聴覚室。
参加者:49名の参加がありました。
参加費:無料
首題の趣旨:
慢性便秘症の原因・予防・解消方法を学ぶとともに、便秘の症状の奥に潜んでいる場合がある
大腸がんについて、がんを引き起こさないための食生活や最新の検診について学んだ。
講演の要旨:
1.便秘の定義: 本来、体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態。
2.機能性便秘は、@結腸通過正常型、A結腸通過遅延型、B便排出障害型に分類される。
3.排便しやすい姿勢は、"考える人"の姿勢である。。
4.慢性便秘症の原因となる基礎疾患は多数存在する。
5.治療の薬も多種多様であるが、刺激性下剤の使用はなるべく控えたほうが良い。
6.慢性便秘症の治療のポイントは、@生活習慣の改善、A刺激性下剤の長期投与による耐性化回避。
7.大腸がんを抑制する食事として、温野菜がおすすめである。
8.食生活と腸内細菌の間には関係がある。3歳位までに腸内フローラの方向性が決まる。
9.理想の食事は、@日本食(但し、減塩)、A地中海食である。
10.米国では、国策により、大腸がん検診によって大腸がん死亡率を5割低下させた。
11.大腸がんの精密検査法の第一選択は全大腸内視鏡検査である。
12.PET-CT 検査は、画像でがん診断をする方法である。
全身のがんを一度に精度よく短時間に検査することが可能。
◆配布資料
@講演レジュメ、A「北摂総合病院 市民公開緊急セミナー」案内チラシ
B「北摂総合病院 人間ドックご案内」パンフレット
以上