講師: 平山 賢一 (ひらやま けんいち) 氏
現職 東京海上アセットマネジメント投信梶@運用本部 チーフストラテジスト
経歴 ・年金シニアプラン総合研究機構の客員研究員
・経済産業省産業構造審議会 臨時委員
・東京工業品取引所「指数運営特別委員会」の委員
この日は61名の参加で
講演趣旨は、今日の激動する日本経済の中で年金暮らしの方の資産の考え方(手だて)についてで、
アベノミクスは年金生活者にどう影響するか!―「増やすより減らさない」老後のつくり方― 」を拝聴
しました
講演
○2013年5月現在と2012年との物価指数の変動について
・生鮮食品を中心に物価価格は、昨年比ダウン
・パック旅行とエネルギー関係は、昨年比アップ
○輸入物価指数は、円高メリットから、円安デメリットに転じている
○アベノミクスの3本の矢について (海外、特に欧州から好反応)
1)大胆な金融施策:デフレマインドを一掃・・・2年でインフレ率2%
2)機動的な財政施策:湿った経済を発火・・・人件費のアップ(既に職人工賃は上がっている)
3)新たな成長戦略:3つの力を引き出す ・・・@民間の力を引き出すための規制。制度改革
A女性、若者、高齢者の力を引き出す人材育成
B技術の力を引き出し世界に展開
○今後の日本経済は?
1)好転の兆しある金融市場
2)円安デメリット(輸入インフレ)と金利上昇(財政悪化の壁)
○日本の製造業は、3つのコストアップを克服する戦略が復活の条件
1)雇用コスト上昇
2)企業資金調達コスト上昇
3)変動費増加・ブレ、原材料コスト上昇
であるが、一方で円安による「競争力」はアップしている
○投資で気をつけたいこと・・・「3つの黄金ルール」
1)「歴史は同じよう繰り返さないが、韻を踏む」(人の心理は、今も昔も変わらず)
2)「善く戦う者は不敗の地に立ち、而して敵の敗を失わざるなり」
3)「他人が強欲なときは臆病になれ、他人が臆病なときには強欲になれ」
○まとめ ・・・ 今後の投資の考え方は、「自分の思いを反映させる投資」
1)夢(志)のある投資
2)感動のある投資
3)利益のある投資(ネットワークの利益)