講演中の高野隆宏氏 ↑
講師:表現舎 乱坊 (高野 隆宏)
・昭和46年生まれ、関西大学法学部卒、関西大学文化会落語大学(落研)第24代学長
・市民大学講座・健康イベントパネラー、健康講話と落語をセットにした舞台を展開中
この日は幸い天候にも恵まれ、参加の56名の方が高野氏の「今日から使える 笑いの力」を熱心に学びました
講演の内容
・講演の趣旨
今回は、「笑い」の「健康」に及ぼす様々なプラスの影響について学ぶ
・講演の内容
*講演の前半は講師の半生についてで、噺家特有の語り口で面白おかしく拝聴することができた
・少年時代:多感な小学校時代に父親の転勤で転校し、友達も少なく浮いた状態であったが、
「笑わせる」ことで周りに人が集まってくることに気づく(笑いの重要性の自覚)
・大学時代:関西大学の「落語大学」に入部、第24代学長になり、第3回学生落語選手権大会
(白鶴杯)金賞受賞、桂三枝(落語大学の創設者)との縁で在学中にテレビ出演
などの機会得て弟子入りを検討するも社会経験の必要性を感じ一般の企業に就職
・社会人時代:暴飲暴食がたたり肥満に加え、初期の大腸ガンを発症。この頃から、あまりの
不健康生活を反省し、食生活を一新すると共に「肥満予防健康管理者」の資格を取り、
この体験をベースに「からだと心(笑い)の健康づくり」の講演を始めた
*講演の後半は「心の健康」への「笑い」の重要性について学んだ
・「笑い」はなぜ必要か⇒笑うことで心身が高揚する
人は面白いから笑うのではなく、笑うから面白くなる
朝一大笑いで一日を始める→傍にいる人を笑わせに掛かる(挑戦)→積極的人生の始まり
・「笑い」は笑いだけが生じているのではなく「信頼感」が醸成されているのである
・「笑いの発生」の過程⇒(場の空気を読む→相手を分かってあげる→自分を分かってもらう)→
とっさの取っておきの一言→笑いの発生→より信頼感が増す→周りに人が集まる
・どうしたら笑わせられるか⇒笑顔と大きな声と面白いことを言って笑わしてやろうの心が必要→
無意識には喋らなくなる
・実践するためには、自分が面白いものを探す→手帳に書付けて、とっさの一言を用意
・会話で大切なのは「相槌」で、上手な相槌は自白剤のようなもの→相手の心を開く鍵
・会話で「ボケ」た人を放置せずにきっちり突っ込んであげるのが笑いのコツ
様々な職種の経験や大病をした前半生についての体験に基づくお話は、楽しく拝聴することが
できましたが、後半の「笑いの力」についてはいま少し話を掘り下げて頂くとより感銘深い講演に
なったのではと思いました。
次回(2011/11/17)は、新しいテーマを事務局で検討していますので楽しみにして下さい。