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☆第74回  若狭小浜 ・ 山頂公園 景観楽しむ旅

2016(平成28)年929()

 参加者48

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今回は「海のある奈良」といわれる若狭地方を訪ねました

若狭湾は天然の良港で古代より畿内へ海の幸を届けてくれています

その若狭小浜の美味を味わい文化に接し若狭塗のお箸磨きを体験しました


 今年は9月の下旬になっても暑さ厳しく、台風も次々と日本列島に襲来しています。本日は生憎の空もようですが、夫を支えながらのご夫妻、母の足下を気遣いながらの親娘、新しく入会された方など48名の方が元気いっぱい参加されました。

出発前に運転手さんからシートベルト着用などの用心と安全運転の挨拶。予定より10分前の7時50に出発。代表より、「レインボーライン山頂公園」は雨が降っていなくても、滑ると危ないのでやめて、ほかの所へ行くなどのお話。

それを受けて添乗員さんから、「レインボーライン山頂公園」のかわりに「若狭歴史博物館」に行くなど、本日のスケジュールと諸注意のお話を頂く。 資料作成世話役が前回の旅のことを書いた「作品集」と、今回の訪問先について話す。

 バスは大山崎JCTから京都縦貫自動車道、綾部JCTから舞鶴・若狭方面へ。霧雨がずっと続いている。それゆえ、山々から靄(もや)が立ち水墨画を観るようだ。

この高速道路は山から山への橋、トンネルが多いので、日本が山国であることを実感する。その山からの水が豊かな海の栄養源になって、美味しい魚介類を育てくれているなどと考えているうちに、福井県立若狭歴史博物館に着いた。


【若狭歴史博物館】

若狭歴史博物館の前身は、昭和5710月開館の「福井県立若狭歴史民俗資料館」で、展示内容は考古学関連を中心としたものだったそうです。 その後さらに内容を充実すべく、若狭地域の歴史・文化を幅広く紹介する展示へ転換することになり、平成25年9月1日から休館して改装。平成26年9月1日に「福井県立若狭歴史博物館」と改名して新装開館。

 若狭地方は政治の中心地畿内への繋がりと共に、中国や朝鮮の窓口でもありました。その歴史を実物(含む複製)やパネルで展示。展示室は1階と2階に広がり、豊富な内容に時間を忘れて見学した。

有難いことに、70歳以上は入場料が無料ということで、さすが「幸福度日本1位」の福井県のやさしさを実感しました。学芸員の出迎えを受けて館内へ。まず学芸員から概略の説明をいただき、各自思い思いに見学しました。


最初に全員の記念写真撮影 (◇)

  
熱心に聴く学芸員のお話ときらびやかな屋台 (☆)


若狭の社寺文化施設

         
                     上より

                        「木棺」
                         「円筒埴輪」
                            「漆塗り櫛(縄文前期)
                            「小浜放生祭の棒振」
                             「彌美神社王の舞面(江戸時代)

館内での撮影は禁止されていたので、頂いたパンフレットから抜粋しました。

縄文時代の遺物から時代をおっての展示、若狭にお寺が多いこともわかり、「海のある奈良」といわれること納得。 

運良く仏像の特別展もあり、皆さん興味深く見学。また訪ねたい博物館でありました。 思いもよらないことに、奈良の「平城宮跡」から出土した木簡を模した「木簡レプリカ」を1枚ずつ全員に頂きました。これは7月16日(土)から12月11日(日)のスタンプラリーのもの。私たちは勿論スタンプラリーはできませんが、いい記念品になりました。

昼食の時間が迫り食事処へ向かう。若狭は御食国(みけつくに)の一つ。古代、朝廷と皇室に海産物を定期的に貢いだ地域が3つ(若狭国・志摩国・淡路国)ありました。これを御食国といいます。若狭は古代から現代まで海の幸にめぐまれているわけであります。きっと美味しい料理がでることでしょう。

【昼食 いけす割烹 雅】


なにはともかく、参加できた健康を祝して乾杯! (◇)

乾杯のあと、新入会員2名の紹介と本人から挨拶を頂き、賑やかな宴となりました。


海の幸御膳

カンパチ・サワラ・甘エビの刺し身。浜焼きサバ。サバフグとシシトウの揚物。
サバフグ・里芋・
サヤエンドウ・海老・練り物の煮物。
バイ貝。赤出し。白菜の浅漬。デザート。 
鯖河豚
(さばふぐ)を初めて食べました。それも揚物と煮物で。やはり若狭は御食国でありました。


いけす割烹雅前の広場で、にこやかに記念撮影 (◇)

【若狭フィッシャーマンズ・ワーフ】

 
蛸壺だろうか、ここまでになるとアート、海辺ならではの物を見て買い物を楽しむ (☆)

【御食国若狭おばま食文化館】

 古代、小浜は朝廷に若狭の海の幸や塩を献上する御食国(みけつくに)の中心地でした。その後も、京の都に魚介類を運ぶ鯖街道の出発点として栄え、日本海航路の拠点である小浜で各地の食が交流して質の高い郷土食が形成されていきました。
 小浜市は平成13年9月26日に、全国にさきがけ「食のまちづくり条例」を制定しました。その食のまちづくりの中心になる施設が「御食国若狭おばま食文化館」です。

今や世界中に広まった「すし」のルーツと、日本食の美味しさの秘密を紹介するブースを始め、年の初めに一年の無事を願って食べる「雑煮」、若狭おばまの一年を食で紹介する「囲みかたらう伝統行事と食」、ユネスコ無形文化遺産の「和食」、日本遺産の「御食国若狭と鯖街道」などを、多くの再現料理レプリカとともに紹介していました。

 
御食国若狭おばま食文化館入口と内部の興味深い展示 (☆)

【「箸匠せいわ」 箸づくり体験&買い物】

「箸匠せいわ」に着くとすでに観光バスが数台駐車していた。人気が高いことを感じる。入店すると、まず、若狭塗箸の作り方や箸の持ち方など、箸にまつわるいろいろな話をレクチャーしてくれました。箸の起源、習慣、正しいもち方、きらい箸、など歴史とマナーを書いた冊子「お箸ミニミニ物語」を頂く。

箸づくり体験は1膳200円で、5色の漆を塗り重ねてある箸を削り、下の色を出してカラフルなマイ箸にすること。削り過ぎると木の地肌が出るので、結構スリリングだ。皆さん地肌を出すことなくキレイな模様を出し、世界に一つのお箸を作っていました。

店内には、子供用の箸から夫婦円満箸、贈答用の豪華な塗箸など、400種類以上の箸を取り揃えていて、目の保養になる高価な箸から、手頃な箸まである。 土産に「縁起箸 無病の箸」を買った。


箸のもち方などのレクチャーを受ける (☆)

 
心をこめて削る。出来栄えは? (☆)
   

 店内で買い物。豪華さにため息が出る (☆)

 傘をさすほどの雨ではなく、無事すべての予定地を訪問し帰途に就く。

いつものように、世話役から次回例会のPR、添乗員さん、ドライバーさんへの感謝。 添乗員さんからの挨拶を受け、高槻に無事帰着。

面白い所 珍しい所 助け合い気楽に行こう 北摂文芸クラブの旅

次回11月の旅で、またお会いしましょう


<写真>竹内一朗(◇)  見城好豊(☆)    
<文>永野晴朗