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☆第66回 信長えにしの熱田神宮に参拝 家康ゆかりの名古屋城を訪ねる旅

2014(平成26)年925()

参加者49

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三種の神器の一つ「草薙剣」を祀る熱田神宮参拝

金の鯱(しゃちほこ)(きら)めく名古屋城登城と名物櫃(ひつ)まぶし満喫

ノリタケの森クラフトセンターで作業見学と洋食器や花瓶などの鑑賞&ショッピング

心配していた台風16号が温帯低気圧になり、ありがたいことに集合時刻には雨も上がっていた。4ヶ月ぶりの例会だが、いつものように皆さん出足よく、満席の車内に笑顔が満ちる。

もう専属のようになった運転手さんから、安全運転や車内環境などの挨拶を頂き出発! いつものようにクラブ代表から、大勢参加してくれたことへの感謝と、今回は道中の時間が長いので、車中でコミニュケーションを図ることを用意しているとのお話。続いて、添乗員さんから本日のスケジュールや諸注意、世話役から配布資料の説明。

“ 久かたに会いしメンバーにぎやかに 笑い語りて名古屋に向かう ” ()

【熱田神宮】

熱田神宮は三種の神器の一つ「草薙の剣」を祀る神社として有名だが、宮中で行われる一年最初の儀式、「四方拝(しほうはい)」で遥拝(ようはい)される神社でもある。駐車場がある西門から境内に入る。名古屋地方は、昨夜来の大雨で浸水した地下鉄が一部不通状態であるが、熱田の杜は樹木が洗われ、参道の玉砂利が土となじみ歩きやすい。

(注)四方拝とは、元日の午前530分に、今上天皇が天照大神をはじめとする神々を祀る神社や、神武天皇陵および先帝三代陵(明治天皇の伏見桃山陵、大正天皇の多摩陵、昭和天皇の武蔵野陵)を遥拝する新年スタートの儀式。

      

       苔むす樹木の森林浴をしながら進む (☆)         御神木の大楠  

 樹齢千年以上 弘法大師お手植えと伝えられる


本宮前で全員の記念写真 (◇)



神楽殿の前でにこやかに (◇)


本宮で参拝 (☆)    

“ 大雨の洗いし砂利を踏みしめて 親しき人の治癒祈る ” ()

本宮前での記念写真のあと自由散策。かねて調べていたポイントを訪ねた。

     信長塀                        二十五丁橋          

 「信長塀」は、京都三十三間堂の「太閤塀」、西宮神社の「大練塀(おおねりべい)」と並び「日本三大塀」に数えられている。信長は戦勝祈願を熱田神宮にして、桶狭間に赴き見事勝った。その御礼として築いたもの。瓦を幾重にも重ねた重厚な造りに、感謝の念がこもっていると感じた。

 西行法師が休んだと伝えられる「二十五丁橋(にじゅうごちょうばし)」は、花崗岩の板石を並べた反り橋で、板石を25枚並べていることからの名称である。

【昼食 千とせ家錦店】

 本日は名古屋名物「櫃(ひつ)まぶし」。食事処は「千とせ家 錦店」。なんと「蒲焼町」という町がある。櫃まぶしに因(ちな)んでいるのだろうか。食欲をつのらせる町名だ。その蒲焼町から歩いてすぐ店に着いた。

今回も新会員2名の紹介をし、それぞれ挨拶を頂き歓声と拍手で歓迎。続いて元気に乾杯! 
 前菜や小鉢ものなどを頂いているうちに、ほかほかの櫃まぶし登場。全員に配られていたお品書きの「櫃まぶしの美味しい召し上がり方」を参考に、濃厚な蒲焼きの味、鼻孔をくすぐる芳醇な味、爽やかで優しいお茶漬けと、3つの味を堪能した。

先ずは乾杯! (◇)

“ 櫃まぶしとろける味に風味添え ワサビと茶漬けで三度味わう ” ()


【名古屋城】

 姫路城・熊本城と並び「日本三名城」に数えられる名古屋城は、織田信長が誕生した那古野城(なごやじょう)の跡周辺に、徳川家康が九男義直(よしなお)のために天下普請によって築城。以降明治まで徳川御三家の一つ「尾張徳川家」17代の居城となった。

 伊勢音頭に“伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ”と唄われたように、名古屋の象徴は昔も今も「名古屋城」であり、天守閣に輝く金の鯱(しゃちほこ)である。今回、旅の下調べで、この金の鯱が藩政時代に財政悪化で三度も改鋳されたこと、また、鯱の金の鱗(うろこ)盗難事件が明治から昭和初期まで4回もあったことを知った。 

雨上がりの陽光に燦然(さんぜん)と輝く鯱に歓声を上げながら登城。 天守閣から大都会となった市街地と、遠く養老・伊吹・白山山地への眺望を楽しむ。 帰りは各階の展示物鑑賞。レプリカの鯱に腰掛け写真を撮るなど童心にかえるひと時を過ごした後、復元工事中の本丸御殿で表書院を含む公開エリアに入り、模写障壁画を心ゆくまで味わった。

金鯱輝く名古屋城を背景に男女それぞれ記念写真 (◇)

 

   天守閣の説明板と景色を見くらべる (☆)    中央が名古屋テレビ塔(日本で最初 高さ180m)

天守閣からのパノラマ (○)

 

 現在の金鯱(二代目)のレプリカ           丸八文様鯱環付真形釜(複製)

初代は昭和20年の天守炎上とともに焼失     (まるはちもんようしゃちかんつきしんなりがま)

 焼失した金鯱の一部は、重さ6.6キロの塊(かたまり)と化して残った。そこから金を精製し、この茶釜と名古屋市市旗の竿頭(かんとう)につくり直し保存しているそうだ。

“ 澄みわたる空に輝く鯱(しゃちほこ)に 名古屋栄えし今昔思う ” ()

 

 本丸御殿玄関               表書院の三之間(手前)上段之間(奥)

1300万円の木曽ヒノキも使った豪華絢爛な本丸御殿。平成29年度に復元工事が完了し、30年度から全体公開される計画だ。その時また訪ねたいものだ。


【ノリタケの森(クラフトセンター)】

 ノリタケは明治37年、愛知県愛知郡鷹場村(たかばむら)大字則武(のりたけ)で森村市左衛門が陶器会社を創業。日本で初めて高級洋食器を生産。絵付けの美しさ、細工の繊細さ、さらには流行の装飾「アール・デコ」を基調としたデザインで、ノリタケブランドは欧米で絶大な人気を博し輸出産業に貢献。現在は高級陶磁器に加え、砥石や環境エンジニアリング事業も手がけている。

 ノリタケの森は本社に隣接する広大な工場跡地に、クラフトセンターや記念館などの建物と、ビオトープなどの自然系ゾーンが配置されている。 

クラフトセンターはボーンチャイナと呼ばれる骨灰などを使った磁器の製造と、豪華な洋食器や花瓶などの展示がされているが、どこも撮影禁止なのが残念。

  

クラフトセンター入口 とノリタケの森の風景 (☆)

ノリタケの森パノラマ

“ ノリタケの白磁色付けアールデコ 近代日本の魁(さきがけ)となる ” ()


すべての観光を終え帰途につく。車中で、まず、「元気の秘訣」について86歳の会員の方からお話を頂く。続いて松愛会役員の方から今年から始める「女性懇談会」の趣旨や内容のお話。そのあと、福岡県の南蔵院、林覚乗(はやしかくじょう)住職の『同行二人』と題するDVDを視聴。何度聴いても胸が熱くなる。

 本日は名古屋までの遠出だったが、渋滞もなくほぼ予定の時刻に無事帰着。運転手さん・添乗員さんに感謝の拍手。 心配した台風を免れ晴天のいい旅でした。

“ 観て聴いて祈って食べてしみじみと 味わい嬉し仲間の絆 ” ()


  <短歌>永野晴朗()  <写真>竹内一朗(◇)・見城好豊(☆)河出修(○)・永野晴朗(無印)  
  <文>永野晴朗