☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

☆第62回 「越前の里めぐり」に「武生方面」の旅

平成25 (2013)926()

参加者47

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


“文芸の旅は道連れ竹の春”(▽)

竹の秋の5月から4ヶ月ぶりの例会は越(こし)の国は越前

竹が群生する「竹生」を語源とする「武生」方面の伝統産業見学と

紙漉(す)き体験&日本海のトレトレ魚介満喫


日本各地で暑さ記録を更新した夏が去り、爽やかな今朝、皆様の出足よく定刻より10分早く出発。4ヶ月ぶり、積もる話で賑やかな車中、酷暑を乗り越えたことを共にたたえる。

“新涼や久方ぶりの友に会う”(◆)

世話役の挨拶に続いて、添乗員さんから本日のスケジュールと諸注意のあと、恒例の、前回の思い出を楽しむ「作品集」、および今回の旅に関する「徒然話」を世話役が紹介。

快適なドライブのうちに武生ICから一般道に入り、めがねの里に着いた。


【越前めがねの里】


入館前に記念撮影 明るくいいお顔でハイ!(◇)


男性も負けずに ハイ!(◇)

店に入り、めがねの起源から、越前で発展したいきさつ、現在の状況などのお話を聴き、店内の見学、視力など様々な検眼、技術・ファッションの先端をいく商品に目を奪われる。


よどみないお話に引き込まれる(◇)     黙々と作業をされる職人さん(☆)

無料で目の検査をしてくれる        豊富な商品に圧倒される(☆)

“越前やメガネ奮発秋立つ日”(◆)


眼鏡歴史館コーナー

今回、物を拡大して見ることの発祥やメガネに進展する歴史を調べたが、やはり古代エジプトが発祥のようで、そこから発展させたのはイタリアということが通説らしい。現代では、デザインとブランド力のイタリア、低コストの中国、技術力の日本が世界3大産地とのこと。


【昼食 和風レストラン「瀧雅」】

めがねの里からほど近い「瀧雅(たきまさ)」が本日の食事処。和風レストランと銘打つだけあって、料理はトレトレの魚介類を中心とする会席料理だが椅子席だ。これがなにより嬉しい。

今回も新しく2名の方が入会されたので、代表から紹介し、ご本人の挨拶をいただく。続いて元気に乾杯。賑やかな宴となる。


まずは、恒例の頑張ろう乾杯!(◇)


豪華会席「越前」
 長く旅してきたが、今日の昼食には感謝の気持ちがわいた。歯にやさしい先付と野菜サラダ、甘エビなどの柔らかい刺し身、爽やかな酢の物のタコ、エビや野菜の天ぷらが温かい。 焼き物は大きなカレイ、牛肉と野菜の鍋、茶碗蒸し、わんこそば、ご飯に味噌汁、デザート。 飲み物も安かった。

“至福なる豪華懐石今日の秋”(◆)



【越前和紙の里】

 瀧雅から10分ほどで越前和紙の里に着く。

にこやかに全員の記念撮影(◇)

ここは、紙漉き体験の「パピルス館」から、工芸士の紙漉き見学ができる「卯立の工芸館」を経て、越前和紙の発祥や歴史などを展示する「紙の文化博物館」までの、約230mが散歩道的に気持よく整備されている。


紙漉き体験の方法を真剣に聞く(☆)

 
和紙に挟む飾り物を選ぶ
(☆)          慎重に紙漉き(☆)

“秋の草押し花散らし和紙作り”(◆)

 用意されているモミジなどの材料や、染料・金箔を使い、色紙を自分なりにデザインし漉いた。さてどのように仕上がるかな。 
  
卯立の工芸館(☆)               工芸士による紙漉き実演(☆)

 卯立の工芸館の卯立は写真右上の部分で、このような「妻入り卯立」は全国的に珍しいが、昔の越前和紙を生業とする家屋。卯立の工芸館は平成8年~9年に移築・改修したもので、創建は江戸中期と伝えられているそうだ。

 越前和紙の材料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)。和紙作りは材料の刈り取りから始まって、地道な幾つもの工程を経るが、工芸館では巧みな話術で説明しながら、楮を使った紙漉きをしてくれた。テレビなどで観るのとは違って面白い発見があった。

 ◎紙漉き舟の中には材料と水の他に、オクラに似た植物「トロロアオイ」の根を叩いて水に漬けて作るドロとした液体が“つなぎ”として絶対に必要。この液は紙を重ね圧力を掛け脱水する時になくなる。冬場が紙漉きによいのは、トロロアオイ液が暑さに弱いのも一因とか。

 ◎漉き終わるたび、紙床に濡れた紙を重ねていくが、その際、1枚毎にマニラ麻の細糸1本を敷いていた。これを忘れると脱水後1枚ずつにはがれないそうだ。

【日本海さかな街】

 帰途のバスで、先ほど漉いた世界中でたった1枚の“マイ色紙”が配られる。乾くといい感じ。互いに見せ合っている。色紙に何を書くか、帰ってからのお楽しみだ。

敦賀IC近くの「日本さかな街」でお買い物。着いた観光バス会社名がひっきりなしに館内放送される。大変な賑わいだ。確かに「街(まち)」というだけあって、広くて魚介類に限らずいろんなものを売っている。

 
    鮮魚店でお買い物               炭火に扇風機を当てて焼く「焼き鯖」

“さかな街鯖ずし求めて九月尽”(◆)

 敦賀ICから高速道で高槻に向う。恒例になったカラオケに続いて、福岡県の南蔵院、林覚乗(はやしかくじょう)住職の『おかげさま』と題するDVDを視聴。

実話などを交えて、“おかげさま”という感謝の大切さなどのお話に、私語もなく全員聴き入る。心おだやかになる良い話を聴き、例会に参加できる幸せをかみしめる旅でした。


<俳句>桐山俊子(◆)  永野晴朗(▽)

<写真>竹内一朗(◇)  見城好豊(☆)   永野晴朗(無印) 

<文>永野晴朗