第49回 ホンダ技研工業(株)鈴鹿製作所と
              鈴鹿オ−トリサイクルセンタ−の見学


                                      
2010年4月22日(木)

                   参加者  92名(高槻87名  茨木摂津2名  その他3名) 


     
自動車の誕生から墓場まで」とでも言いましょうか、一日を通して車と向き合う見学会になりました。

3月の下旬でしたが早朝から激しい雨の降る寒い日、奥様に送って貰った車が交通渋滞に巻き込まれて到着
が遅れ、約10分遅れて出発というハプニングもありましたが、久しぶりに定員を2名オ−バ−しての例会となり
ました(この2名の方には補助席利用の了解でした)
国道・名神・新名神の渋滞もなく、出発は遅れましたが定刻に、最初の「車の墓場」鈴鹿オ−トリサイクルセン
タ−に着きました。
平成7年に「自動車リサイクル法」が施行され、鈴鹿市の支援を受けて設立された自動車リサイクルセンタ−で
あり、解体車両の再資源化とゴミの削減を実現している100%リサイクル工場ということで、「松下エコテクノロ
ジ−センタ−」の自動車版でした

90名を越える人が入れる会場がなく、バス毎に分かれての見学となりました。
工場内は広く、移動はバスを使用して、バス内から工場の説明を受けながら「リサイクル車両駐車場」を見学。
「俺の車より綺麗な車だ」といった声も聞こえる中、先ずはハ−フカットされ海外で再利用出来る車から部品を
取り外す(海外のカ−ショップで販売されるとのこと)現場を見学しました。

次にバスを降り、解体作業現場へ。
ここでは、エア−バックの解体(バックを膨らす火薬を爆発処理)、エアコンのフロンの取り出し、ガソリンタンク
からのガソリン抜き取り、更に1台づつエンジンや他の部品を丁寧に外す工程(電気配線部品の解体が一番
大変とか)なども見学しました。

部品の取り外された車体が300トン専用大型プレス
で鉄の塊(特殊鋼メ−カ−で鉄にリサイクルされる)
に成型される工程、
まさに大形不燃ゴミが資源ゴミに変わる一瞬でした。

リサイクルされる部品倉庫の見学(例えばドア−は綺麗に磨かれ、新品同様に)、最後にリサイクルされた部品
のショウル−ムで解体された部品の詳しい説明を受けました。
                     説明に聞き入る会員の皆さんです

非常に懇切丁寧に説明して頂き、また雨の中全く濡れることもなく移動出来たのにも参加者一同感謝!
(通常見学者コ−スと異なる外部者立ち入り禁止区域を移動するなど特別に配慮頂いたことでした)


昼食会場は鈴鹿サ−キット内のホテルレストランでバイキング料理を楽しみました。
グル−プ毎に、会話も弾みましたでしょうか?

「久しぶりにバイキング楽しいです」、「少し食べ過ぎたかもしれません」等々の声も聞こえる中、
楽しい一時でした。

食後、「車誕生」のホンタ技研工業へ。
アイデアが泉の如く湧き出るようにとの願いを込めたモニュメントに迎えられて工場内へ
(カタログ写真に付き、当日の天候とは大差!)

講堂で会社概要の説明とVTRによる工場の説明を受けました。

ここ鈴鹿工場は敷地面積27万坪(甲子園球場が23個)の広大な敷地、最大8車種に対応出来る多機種混合
生産のフレキシブルな工程で日産1650台(48秒/台)をエンジンから完成車まで一貫した生産システムを確立
しているホンダ技研の主力工場などの説明を受けました。

工場内の移動はバスを利用して、最新のハイブリット車CR−Zの車体組み立て工程(ライン長2km)を見学。
車体の溶接やエンジン、ドア−、タイヤなどの重量物の取り付けには各種ロボット(複雑で柔軟な動きをする)
が多数使用されており、作業者の作業姿勢に合わせて高さや取り付け方向を自動調整するなどの難姿勢に配
慮したり、エンジンの取り付けには作業者が椅子に座らないと次の工程に移動しない等のきめ細かい安全上の
配慮もなされている。
               工場内撮影禁止の為、カタログ写真を載せてみました

作業服は白で統一、汚れた作業服の着用をさせないよう工夫!
さすが、世界のホンダの工場でした。
18時過ぎ、全員雨にも負けず帰ってきました。



作文 内田頼久          写真・HP担当:佐藤隆重


今回のリ−ダ−  :岸本孝一                 
    サブリ−ダ− :古谷幹雄  内田頼久