第44回 新日本製鐵・広畑製鐵所
熱圧延プロセスと古タイヤガス化リサイクル施設の見学

              
2009年3月5日(木) 
              参加者  87名(高槻81名  茨木摂津2名  その他4名)        

 平成21年初の例会です。
例年は2月が初回例会ですが、今年から寒さの緩む3月に変更しての実施となりました。
今回は姫路市広畑にある新日鐵広畑製鐵所を訪ねました。
 1/20の見学下見打ち合わせの時、先方担当者から「昨今の不況のあおりで稼働率が40%にまで落ち込んでいるので、見学当日に見学の中心となる熱圧延工程が稼動しているか否か心配です」と言われていましたが、見学一週間前に「3/5は稼働日です」と連絡を受けての出発でした。
 見学に先立ち、新日鐵社員クラブでの昼食を予定してましたので、「夢前会館」に入りました。

夢前会館での昼食懇親会です。この後、平成21年度総会を開催しまし

昼食に続いて、お借りした会場で平成21年度の総会を開催しました。
社会見学クラブの概況(会長より説明)、平成20年度の会計および監査、平成21年度の行事計画(副会長より説明)などが報告され、全員の拍手で承認されました。

いよいよ見学です。
新日鐵担当者の皆様に歓迎を受け、早速にVTRにての現況報告です。

説明会場での会員の皆さんです

担当者よりVTRを使って、詳しい説明を受けました。新日本製鐵鰍ヘ1970年に日本製鐵と富士製鐵が合併して誕生した製鐵所で、主に薄板鋼板の製造拠点として操業中である旨説明を受けました。
また1993年に高炉を止め、スチ−ル缶などのスクラップなどを溶解して銑鉄を作る冷鉄源溶解法に切り替え、2004年に始めた古タイヤガス化リサイクル施設の操業開始と併せてエコロジ−に重点を置いた製鐵を目指していることを学んだ。

見学準備をして、熱圧延工場へ移動です。

見学の為、作業服とヘルメットを身に付けて!
着替え終わった方は余裕の笑顔です
こちらの皆さんも準備OKです

 着替え終わって、熱圧延工場にバス移動です。

工場内は写真撮影禁止の為、以下の写真はカタログ掲載の写真です。
 熱圧延行程は壮観そのもので、1200℃前後に真っ赤に加熱された250mm厚の鉄魂(スラブ)が圧延ロ−ラ−で1.2mmに連続圧延されていました。

熱圧延装置で、左下の赤い部分がスラブです 高所から高速で圧延されるスラブを見ました

 見学グル−プを二つに分けました。
1班の皆さんは「凄い!」と感想を漏らしながらの見学でしたが、2班の見学時は肝心のスラブが無くて製造設備を見学しただけで終了となってしまいました。
これも稼働率が40%にまで落ち込んでいる為と思いましたが、日本経済の早い立ち直りを祈るばかりでした。
 圧延工程に続いて、古タイヤのガス化リサイクル施設も車窓から見学しましたが、新日鐵の環境先進業としてのエコロジ−構想を勉強できました。
 18時前、全員無事高槻市役所まで帰り、解散としました


今回のリ−ダ−;内田頼久   HP担当;佐藤隆重