第118回:12月 例会 初瀬街道と「大神神社〜長谷寺」

2012年12月13日(木)  参加者 42名

 12月13日快晴に恵まれ、JR桜井駅に42名が集い、出発。JR富田〜茨木間で、電車の遅れが発生し、10数名の方々が影響を受けたが無事到着。
 初冬の候、山の辺の道から東海自然歩道(初瀬街道)を仲間と元気に歩き始めた。

 JR三輪駅から大神(おおみわ)神社へ向かう。大神神社は、杉の巨木が立ち並ぶ森厳な社(やしろ)だ。背景の
三輪山(▲467m)を御神体とし、古代人の信仰の姿を今に残す日本最古の神社という。神妙に参拝する。
 境内を借り、全員ストレッチ体操で足腰、背筋を伸ばし、いざ出発。

 山手道を行き、聖徳太子の創建(581年)とされる平等寺の前を通り、「山の辺道」の標識に出会う。樹林を抜けると前方の風景が大きく開ける。正面には多武(とうの)峰や音羽山の青い山並みが眼下には桜井の里が広がる。
 やがて「金屋の石仏」の御堂に到る。2枚の泥板岩に、右に釈迦如来像、左に弥勒菩薩像が浮き彫りにされている。
 海柘榴市(つばいち)跡に到達する。古代、大和南部に王朝があった時代、東西南北からの道が交差し、
大和川による水運の船着き場でもあり、諸国の物産や貢物が運ばれ、交易された当時最大の市場街だった。

 「仏教伝来之地」の立派な石碑を拝む。「欽明13年(548) 百済から最初の仏像・教典が渡来・・・
推古16年(607) 小野妹子が遣隋使となり、仏典を持って帰朝した処」とある。

 1時間ほど初瀬街道を歩き、十二柱神社の境内にて昼食と懇談を楽しむ。陽が当たると春のように暖かいが、陰ると寒さが身にしみる気候であった。休息後、長谷寺に向かって行進する。
 
大神神社に到着

大神神社を参拝
 
金屋の石物 右:釈迦如来像、左:弥勒菩薩像

仏教伝来之地
 
初瀬街道をひたすら歩く

十二柱神社の境内で昼食
     
参加の方には御利益がたくさんありそう
   長谷寺で集合写真を撮影後、一次解散とする。長谷寺に参拝されない方は、帰路へ。

 長谷寺は、寺伝によると686年に天武天皇のために道明(どうみょう)上人が創設。
  727年 聖武天皇のために徳道上人が11面観音(撮影禁止)を祀ったことから観音信仰の発祥の地といわれている。733年に行基を導師として開眼供養を行った。

 平安時代には貴族や女性の崇敬を集め、初瀬詣で(長谷寺詣で)となった。

 徳川家康からは寺領300石、家光・家綱・綱吉の帰依を得て、寺運は隆盛を極めた。1900年 真言宗豊山派として独立し、その総本山となった。約50万平方mの広い境内に70余棟の堂宇が立ち並び壮観だ。
 
ようこそ長谷寺へ

長谷寺境内を行く
 
本堂への長い階段をひたすら登る

さらに奥に11面観音像(撮影禁止)
   本日は、遠方にもかかわりませず参加いただいた皆様とお世話いただいた3名の幹事の方々に感謝します。

 次回、1月例会は、2013年1月10日(木)「下鴨神社から上加茂神社へ初詣で」。年の初めであり、新たな気持ちで一年間、北摂歩こう会会員の皆様の健康を祈願するハイキングです。奮ってご参加ください。


十二柱神社の境内で記念撮影
参加者全員で集合写真を撮る
 



高槻、茨木、摂津他
42名参加されました。

ありがとうございました。

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世話役:秋山 充久、松下 寛、辰巳 寛康