第104回:特別行事 「白山ス‐パ‐林道ウォ‐ク

2011年6月11日(土)  参加者88名


 白山スーパー林道は、毎年5月下旬の2日間に限り「大自然の中の歩行者天国」となる。
特別行事として、格好の目的地。ところが、一昨年新型インフルエンザで中止。被害を最小限に抑え、お一人ずつ返金して廻る。昨年はバス会社に先約があり、パス。
今年も残雪多く危険防止のため、
2週間開催延期。申込者全員に通知。都合がつかない不参加者に返金。
新規申し込みを募り、カバー。
611日午前550分どしゃ降り。タクシーで集合場所に駆けつける。幸い雨もやみ、88名の参加を得て730分バス2台で目的地へ向かう。まさに「
3年越しの恋」に賭ける想い。



、6月11日には大阪府・滋賀県には大雨注意報が出された。
唯一の救いは現地
白山市は、午後は曇りらしいとのこと!

特に6時前後頃は、本格的なドシャ降りで、家を出るのを
ためらうような雨降りであった。


クイズの合間に見える「伊吹山」も雨のため、はるか遠くに

雨上がり後の、帰途での「伊吹山


織田と浅井の攻防の舞台となった小谷城址
 ◆◇『小谷城址』
 標高約495mの小谷山から南の尾根筋に築かれ、戦国大名浅井氏の居城であり、日本五大山城の一つに数えられ、堅固な山城として知られた。

1570年小谷城から南に5キロほどの地点で繰り広げられた
姉川の戦いでは浅井・朝倉連合軍と織田・徳川連合軍が激突し、織田軍が勝利したものの、信長は小谷城の堅固さを考慮して城攻めを断念、姉川南岸に城を築城、有力部将の木下秀吉(のちの豊臣秀吉)を配置し、浅井氏に対する前線基地とした。

その後の騒乱の中で4年間織田信長に攻められ、1573年に落城した。
長政は本丸で自刃し、ここに浅井氏は滅亡した。

NHK大河ドラマ:【江〜姫たちの戦国】では、浅井長政とお市の方の三女・
江が生まれたのが落城の寸前であり、波乱の道の出発点となった。
お市の方・
茶々・初・江は秀吉の元に救出された。


恒例の○×式クイズは話題性に富んだものが多く出題され、バスごとに上位5名にささやかな景品が手渡される。



秀吉は賤ケ岳の戦いに勝利することによって信長の作り上げた権力と体制の継承者となることを決定づけた。

◆◇『賤ケ岳』
 信長亡き後、織田軍団内の覇権を目指して羽柴秀吉と柴田勝家が
激突したのが1583(天正11)年の春浅い時期だった。
信長が前年6月に本能寺で明智光秀に討たれてから9ヶ月。全体の
形勢は山崎の合戦で光秀を下して大きな功績をあげ、さらに織田軍
団内での地の利を得た秀吉に有利に進んでいた。
そして勝家陣には統率力に欠けるという根本的な弱みがあった。
佐久間盛政の勝手な戦い、大垣を出て木之本まで約54キロを5時間での「大返し」、前田利家の突然の戦場放棄などが発生した。
結局、勝家は北庄に向かって撤退、秀吉は北庄を囲み、勝家は妻お市らとともに炎上する天守の中で自刃した。
茶々・初・江の三姉妹のみ秀吉の庇護を受けた。

秀吉方で功名をあげた7人は後世に「
賤ヶ岳の七本槍」(しずがたけ の しちほんやり)と呼ばれる。


北陸道の福井北出口から永平寺に行く途中、右手にある工場直売のお店でお土産を買える売店と、大きな囲炉裏でお茶を楽しみました。

シンプルな羽二重餅からイチゴ、胡桃、チョコ入りなどなど、いろいろな
羽二重餅の試食をいただきました。


大河「九頭竜川の支流「足羽川が福井市を貫流する

◆◇『福井県(市)』
 岐阜県境の油坂峠に源を発する大河「九頭竜川」が県を貫流する。
北東から南西にかけて370Kmに及ぶ海岸線をを持つ。

江戸時代には、福井藩・丸山藩・鯖江藩・大野藩・勝山藩・小浜藩があった。福井藩は家康の二男結城秀康」を始祖とする親藩であり、各藩とも幕府の大老職などを務める傑出した人材を輩出した。

特に幕末期、福井藩の松平慶永(春嶽)は将軍継嗣問題などで、代表的な公武合体派雄藩としての手腕を発揮した。

福井市は北ノ庄時代から北陸を代表する大都市であり、第二次大戦後の空襲で、市の95%を焼失、戦後の復興の最中、昭和23年大地震が襲い、1カ月後には、集中豪雨で大被害を受けた。
しかし、再建に立ち上がり現在の福井市に新生したのである。

東日本の復興ガンバレ!!


勝山市にある地層から恐竜の全身骨格の発掘がきっかけの「福井県立勝山恐竜博物館」。世界三大恐竜博物館と称される。

白山系の膨大な雪解け水を調節し、水力発電と都市用水の確保を主な目的として昭和55年に建設された大型ダム「手取川ダム」。
   
 白山は、古来、富士山・立山と共に日本三霊山と称せられるほどの名山。
「消えはつる時しなければ越路なる 白山の名は 雪にぞありける」
(凡河内躬恒・古今集) 
石川県では手取川、福井県では九頭竜
(くずりゅう)川、岐阜県では長良川の水源。8合目の弥陀ヶ原(2,300m)以上は火山岩。白山三峰のうち最高峰の御前(ごぜん)(2,702m)頂上に白山比(しらやまひめ)神社の奥宮が鎮座する。
717
(養老元年)僧・泰澄が開山。白山信仰が盛んとなり、「白山衆徒4千を数ふ」といわれた。白山自然保護では、ブナの原生林やハイマツの群生、クロユリの群落、ハクサンコザクラなどの高山植物。県鳥イヌワシ、特別天然記念物ニホンカモシカ、ニホンツキノワグマなど。



日本百名山「深田久弥」も毎日眺めながら育ったといわれています。三つの峰が重なって見える日は、年に数回と言われています。

◆◇
白山
 白山国立公園内の石川・福井・岐阜・富山にまたがる、標高2,702mの山である。日本百名山に選定されている。
最高峰の御前峰(2,702m)・剣ケ峰 (2,677m) ・大汝峰 (2,684m) の
白山三峰」を中心として、周辺の山峰の総称である。

富士山、立山と共に日本三霊山のひとつである。
北陸の中では標高の高い山であるため、他の山では残雪が消えた季節でも「白い山」として遠方からでも一目で判明できる山である。また、白くなった白山は北陸に晩秋が訪れた象徴ともなる。

なお、かっては『越白嶺』と書いて『こしのしらね』と呼ばれ、その名残が現在の白山周辺の地名『白峰』として残っている。その後、『白山』と書いて『しらやま』と読む時期を経て、現在の呼称となっている現在日本の各地に約2,700の白山神社があり白山比盗_社がその総本社である。

  薄曇りの大自然の中の歩行者天国は、身も心も軽やかに健やかになる。新緑の樹木がくっきりとして実に美しい。見下ろせば深い渓谷、見上げれば高い山並みが続く。
時折、
今にも落ちて来そうな雪渓に出会う。高さ5mくらいの谷空木(タニウツギ)の桃紅色の花が疲れ気味のハイカーを癒してくれる。特に姥が滝の絶景に見とれる。黄土色の岩盤に細い白滝が整然と流れ続ける。しとやかでしなやかな京女を連想する。
健脚組は、水泡の滝まで達する。参加者各自の判断で折り返し、
1530分の記念撮影に間に合わせる。



自動車道路の中宮料金ゲート歩行者天国となってサア〜出発!
目に沁みる青葉、新緑

◆◇
白山スーパー林道
 
白山スーパー林道(はくさんスーパーりんどう)は、石川県白山市(旧石川郡尾口村)と岐阜県白川村を結ぶ、全長33.3Kmの有料道路である。
「白山スーパー林道」は通称であり、正式には白山林道(はくさんりんどう)と呼ばれる。国道360号の不通区間を結ぶ形となっており、石川県・岐阜県間を他県を通らずに通行できる唯一の車道である。
1977年(昭和52年)8月22日:一般供用開始。

白山スーパー林道は、白山国立公園内を通過するため、夜間は通行止めとなっている。また、11月10日から翌年6月上旬頃まで冬期閉鎖である。
白山市中宮温泉の区間(約4.4km)は、4月下旬頃から11月末頃まで通行可能。
歩行者は通行禁止であるが、有料区間内で行われるウォ-キングイベント開催時には、一部区間が
歩行者天国となり、歩行者に限り開放される(このイベント時における石川県と岐阜県の通り抜けは不可能)。


白山自然観察センタ−で 白山着地 ― ハヤル気持ちの面々だ
標高600mから900mまで挑戦!

ヤレヤレ今朝の雨は何処に行ったのやら?
日差しも出てきて上々の天候となってきた


道路面には、昨日まで雪をかいた、ショベルの痕生々し!

ハハ〜これが2週間日程が遅れた張本人か!!
道路の上の路肩には「
残雪が山と積まれている。


最近まで雪に閉ざされて咲いていたか、純白の春の花

雪渓のなごりか、山肌いたる所で落水あり。


宮本武蔵も佐々木小次郎も、滝で剣の修業をしたというのが
なんとなく理解できるようだ!

三筋どころか、何本もの滝道となっている
   
白山系の膨大な雪解け水のまさに源流!
手取川に注いで大河となるか
 
整備された広場から見る風景は、雄大な白山の姿が顔面に迫り、
まさに息を呑むほどの美しさ。
 目も心も洗われるようだ。
   
対岸の緑近づき、渓谷速し
 
一の谷のひよどり越えが連想される急峻な滝水流
   
第一の目標姥ケ滝P」で、新緑と吹き通る春風の中で休憩。
 
健脚組は「ふくべの大滝」まで足を延ばし、滝のオンパレードを満喫
しました。
   
白山スーパー林道の途中にある、落差86mの蛇谷随一の
ふくべの大滝】〜この先は雪の回廊。 今回はここが折り返し点
 
道路脇にひょっこりと存在しているふくべの大滝】。日本三名山・
白山の自然が織りなす霊験あらたかな地の象徴かな
    出発点のビジターセンターまで下ってきました。駐車場まで
アト一息で〜す
 
意外とウォ−ク参加者が少なかったナ〜。
これも今朝のドシャブリの影響だろう。


 帰りは一路高槻へ。2015分全員無事解散。

幸い、現地では天候にも恵まれ、参加された皆様からは好評を博している。
白山スーパー林道への「
3年越しの恋」がやっと実ったと言うべきか。


バスの2組に分かれて、記念写真を撮影。



『白山:中宮レストハウス』の吊橋を背景に記念撮影

バス1号車:43名

バス2号車:45名
      【世話役】 全幹事

           【 文 】    辰巳寛康

      【写 真】 仲尾富三 

     【構 成】 冨士永義文