第79回例会  山の辺の道

2009年9月24日(木)  参加者88名





 初秋の924日。大和盆地の東の山裾「山の辺の道」を88人が楽しく歩く。日本最古の道。典型的なハイキングコース。前中 勇、実藤 健治、正田 耕一郎、雨宮 泰雄という往年の健脚スターのにこやかな姿に久し振りに接する。


朝の挨拶とコース説明
天理本通商店街を通って石上神社へ

 まず、国宝の七支刀(ななつさやのたち)で名高い石上(いそのかみ)神宮に参拝する。境内では神鶏が鳴き、鏡池では日本固有種のワタカ(鯉科)が泳いでいる


石上神社で記念撮影

高槻支部(1)の皆さん

高槻支部(2)の皆さん

茨木摂津支部、他支部の皆さん

 「石上布留の神杉神さびし恋をもわれは更にするかも」という柿本人麻呂の歌碑を起点として東海自然道を南下する。森林の恩恵に浴する所を過ぎると、残暑が厳しく、歩く身にはかなり応える。江戸時代に栄えた内山永久寺跡には芭蕉の句碑が立つ。「うち山やとざましらずの花ざかり」 夜都伎神社を打ち過ぎ、竜王山(585m)の麓の人家を縫い、田畑、果樹園(ビニールハウス)の間を行く。右手に大和盆地を見渡す。

柿林の中を進む
 その先に二上・葛城・金剛の山並み。振り向けば、斑鳩の矢田丘陵の緑と信貴・高安・生駒の山並み。まさに大和の「たたなづく青垣山」を見はるかしつつ、万葉の世界に想いを馳せる。 萱生(かよう)環濠集落を通る。継体天皇の皇后、手白香皇女の墓・衾田(ふすまだ)陵の近くを通る。こんもりとした大和神社お旅所の公園にて昼食と懇談を楽しむ。

 空海創建の長岳寺に一瞥を投げかけ、トレイルセンター青垣に到着。充分に休息の後、一次解散。一般組(52名)は、JR柳本駅へ直行し、無事帰路へ。
トレイルセンター青垣


 健脚組(36)は、池のほとりの崇神天皇陵と景行天皇陵を経て、彼岸花、刈り入れの稲穂などのどかな田園風景の中を進む。相変わらず残暑が厳しい。自動販売機で喉をうるおす人もいて、一列の間隔が空きがちになる。
 前方に三輪山を望む

 檜原神社を経て展望台へ。ここからの展望は圧巻だ。香具山・畝傍山耳成山を見下ろし、金剛山・葛城山・二上山を遠くにしかしはっきりと見渡す。

 背後にそびえる三輪山(467m)をご神体とする大神(おおみわ)神社は、平成の大造営を終え、檜皮葺きが格別美しい。神妙に拝観する。参道からJR三輪駅へ直行し、無事帰路につく
大~神社と参道


       世話役: 河井進 冨士永義文 辰巳寛康

        写真 : 仲尾富三 田代瑞恵 杉山征夫
        文   : 辰巳寛康


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