東京都・首都圏支部
作成 川井 弓夫

                                                                                                                                                                                                           
                                                     更新  2014. 4.26
                                           

平成26年 4月の松愛川柳句会

日  時  4月23日(火) 13時〜16時30分

会  場  浅草観光文化センター4階小会議室

参加会員 青野 進(千葉市)、 佐々木芳雄(新宿区)、 藤野勝利(台東区)、 浜本音一郎(横浜市)、
       戸谷輝夫(取手市)、 橋本 一(龍ヶ崎市/投句)      以上 6名 


次回案内

日  時 5月27日(火) 13時〜17時

会  場 港区生涯学習センター205号室

句  題 「辛抱」・「一瞬」・「時事句」・「自由句」 各2句、計8句まで

投句締切 5月23日(金)  投句歓迎(戸谷まで)


「し止め」について

 今回の句会で話題になったことに、川柳における「し止め」の是非がありました。
要はどこまでが駄目で、どこまでなら許されるのかという疑問です。以前に橋本主宰から
教えて頂いたことがあったのですが、体調不良による主宰不在の昨今、どうもお互いの
記憶があやふやになってしまったようです。

そもそも川柳の成立が、例えば「怖いことなり怖いことなり」の「前句付」という言語遊戯
から来ている歴史ため、逆に新「川柳」では前句を取っ払っても意味が完成しなければ
ならないとされているのです。ゆえに「用心し」の様に「する」の連用形「し」で止めるのは
意味が完成されたことにならず、歴史の流れの中で淘汰されてきたと考えられています。
そこであらためて調べ直してみました。「NHK学園」の川柳講座にその解説が載っていま
したので、それから抜粋してご紹介しましょう。


「NHK学園」に川柳講座

<http://www.slownet.ne.jp/sns/area/pc/reading/sen_reading/200510121801-4000000.html>

「し止め」とは「○○する」という動詞の連用形である「○○し」を下五に据えることを申します。
「仲裁する」→「仲裁し」。「心酔する」→「心酔し」。「仲裁する」では六音字で字余りになります
ので、五音字にまとめるためには「仲裁す」か「仲裁し」しかありません。しかし「仲裁す」は
文語体ですから、口語体で仕立てる川柳にはなじみません。かと言って「仲裁し」では
「し止め」になってしまいます。
               〜(中略)〜
漢字二文字の熟語に「する」がついた動詞の連用形の場合がほとんどです。研究する、
勉強する、宿泊する、演説する、説教する、分裂する、改心する、運動する、練習する
――これらの動詞の連用形は、全部ひっかかりますのでご注意ください。
               〜(中略)〜
但し「し」で終わるものすべてが「し止め」ではありません。貸す→貸し、刺す→刺し、
足す→足し、召す→召し、消す→消し、といった連用形は、下五の終りに来ても「し止め」
ではありません。もう一つ、「若々し」「うらやまし」「たけだけし」のように、やはり「し」で
終ることばがあります。これも「し止め」ではありません。

要するに「する」の連用形である「し」を下五の最後にもってくるのが「し止め」です。
お互いにこれからも気をつけましょう。    (戸谷鬼笑 記)


「お知らせ」

橋本一水主宰がしばらく体調不良で欠席のため、前々回より句会の最後に互選結果を参考にして、
出席者総意による「入選作」を選ぶことになりました。




                〜 参加、投句 歓迎 〜
  投句、問い合わせは
         戸谷輝夫 0297−74−5928  totani@joy.hi-ho.ne.jp

              新会員を募集してます、気軽に参加して下さい。投句歓迎
              松愛川柳会 同人募集 参考本も貸し出します ご参加を