愛媛の皆様へ 愛媛の皆様へ 平成19年度 歩こう会
愛媛の皆様へ 愛媛の皆様へ
Last updated : 21/05/2007

第20回 愛媛地区 歩こう会のご報告

第20回 歩こう会『銅山越えウォーク』が予定通り実施されました。


日   時 :

2007年5月19日(土) 新居浜市 銅山山越え
 登山: 旧別子山村日浦登山口駐車場 9:30〜下山14:00
 マイントピア別子で喫茶・休憩 第一次解散 15:15
 レスパレスシティ(利楽)      第二次解散 16:00

参加人員 : 総勢 8名 (案内文書に:「最高の勇気は、引きかえすこと」と載ったので敬遠者が出た模様)
天   候 : 午前中:曇りで気温は低め、山頂付近は風も強く体感温度は真冬なみ。
     山頂では、絶えず体を動かしていないと、風邪を引きそうで昼食を取るのがやっとでした。
午 後 :薄日が差すようになったが、それでも気温は低め。
徒歩距離 : 約 6.5km
内   容 :
新緑の銅山越え(1294m)登山とその銅山越えの南側にあった元禄4年(1691)の開杭から明治32年(1899)までの208年間、銅の採鉱をした『旧別子』と呼ばれた鉱山遺産を巡るウォークでした。
この時期のウォークは花を訪ねるのも大きな目的ですが、『赤石山系自然環境保全地区』に指定され保護されているツガザクラは開花、アカモは赤い小さな莟でした。
新緑の中に、色鮮やかなフジ、トサミツバツツジ、ヒカゲツツジの花も印象に残りました。
今回のウォークは、前回の手頃なウォークとは異にした山岳登山でしたが、今回参加した全員が、次回のウォーク(瓶ケ森を歩く)への期待を抱き、今回の歩こう会を 無事終了しました 。


↑銅山越えウォークに参加した仲間(日浦登山口広場にて 出発前)
左より金子、石川、北沢、曽根、樋田、鈴木、北風、澤田の各会員

写真にマウスを重ねると 銅山越え到着の写真に変ります。
服装に注目して下さい。


【ポイント説明】
起点は、松山組の集合場所「レスパレスシティ」から74km走った、新居浜市(旧別子山村)の登山口駐車場で、この季節、新緑やツツジを見るハイカーで混雑、車道に車2台を止め下の案内板のところまで移動する途中です。

遠くは、中国路、四国の他府県のナンバーが目立ちました。
銅山越え 左の案内板を使って、世話人からコースと所要時間、休憩・点呼の場所の説明がありました。
メンバーの中に、健脚・早足が3名居るので、普通の人とアッという間に距離が出来、携帯電話が通じない山では、位置確認が難しいので、休憩・点呼の場所は特に詳しい説明でた。

地図の左上の方が明治時代の最盛期には人口が一万四千人居た目出度町(めったまち)の鉱山街で、鉱山の中枢や小学校、郵便局、病院、劇場などがありましたが旧別子の撤退の数年後の大正5年(1916)全て撤去されたそうです。

写真をクリックすると拡大画像、再クリックで元の写真になります。
マウスを重ねると写真が変りますが、レンガ造りの遺構は、目出度町にあった住友新座敷が明治の後期に小足谷に移築されたもので接待館と呼ばれ、要人の宿泊や賓客の接待に使用された。

写真の城郭のような石垣は、かつて劇場が築かれておりましたが、現在では跡地には杉や檜の植林がされて、周囲の緑と同化してしまっていました。

写真にマウスを重ねると 劇場跡の写真に変ります。
昭和25年(1950)杭外ボーリング調査の際、80mの地下で水脈にあたり、地下水が自噴したもので、登山者のオアシスとして美味しい水を提供している。

ボーリングの時、ドリルの先端の工業用ダイヤモンドが回収できなかったことからダイヤモンド水と呼ばれるようになったそうです。

別子銅山発祥の記念すべき最初の坑道。

元禄3年(1690)鉱夫長兵衛により嶺南に有望な露頭があることがわかり、備中の吉岡銅山(住友家経営)の支配人田向重右衛門らが調査の上、鉱脈を探し当て、翌年幕府の許可を得て採鉱を開始した。

苦心の末、良好な鉱脈を発見し、歓喜したことから「歓喜杭」と名づけられた。

ここから、上に20分ほど登ると銅山越えに到着しました。

旧別子一帯が望める場所にある『蘭塔婆』からの眺めです。

正面の白い岩肌は、明治32年8月28日台風で大水害が発生し、513人の人命と山内の諸施設を失い、旧別子は採鉱を停止した、悲しい歴史の場所です。

また、元禄7年4月25日には、焼鉱窯からの飛び火で別子全山を焼き、元締・杉本助七はじめ132人の人命と鉱山の主要施設を失った歴史もありました。

毎年、旧盆には蘭塔婆では、これらの犠牲者の供養が行われています。 (卒塔婆確認)

銅山峯は分布上、南限の高山植物の生息地で、この時期を代表する植物3種を紹介します(撮影日2007.5.19)

コメツツジ
ツガザクラ
アカモ


← 戻る