第179回 8月例会 <行く夏を惜しみ 「清滝から嵯峨野へ」>


◆ 実 施 日  : 2016年8月18日(木)  時 間:10:00 JR保津峡駅集合 14:20 JR嵯峨嵐山駅解散
◆ 実施場所 : 京都市西京区(松尾)、右京区(清滝、鳥居本、嵯峨野)
◆ リーダー : 南岡 さん
◆ 参加人員 :  27名(うち家族会員2名)
◆ 天 候     : 晴れ 気温:30度(10時)   
◆ コース     : JR保津峡駅~落合橋~清滝~試峠~鳥居本~嵯峨野~JR嵯峨嵐山駅  歩行2時間 6km
 
◆ 経 過(概要)
10:00 ・JR保津峡駅集合。コース説明の後、入念にストレッチ体操を行う。  
 
10:20 ・出発し、眼下に保津川を見て進むも川下りの船に出会えないままトロッコ保津峡駅前を過ぎる。展望台で
       小休止して水分補給。 
 
       ・落合橋を渡ると保津川の支流・清滝川になり、清流は岩をかむ。足元の岩に注意しながら川岸のハイキン
       グコ-スを進む。途中の大きな岩の上で集合写真を撮る。金鈴峡のあたりでは、カジカガエルが恋の季節
       に「コロコロ」と鳴く美声が聴ける。

11:40 ・少し早いが川原に降りて昼食・休憩。ほてった手足を清流で冷やす人もある。流れを背景に集合写真を撮
       る。
 
12:10 ・出発後、ハイキングコ-スに戻り景勝地・清滝に入る。多くの文人も遊んだところで句碑や歌碑がある。 

      ・渡猿橋から小さな旅館街に出るが、愛宕詣で賑わった往時の面影はない。金鈴橋を渡り小休止。

      ・これより鳥居本へは安易な清滝隧道を通るコ-スでなく、愛宕神社への信仰心の深さを試すという試峠を
       越える。酷暑の中、さすがに全員汗だくになり愛宕念仏寺の石段で大休止。

      ・一の鳥居をくぐり鳥居本に入る。前々日の「五山の送り火」の西端の「鳥居形」が灯された地元。「嵯峨鳥
       居本町並み保存館」に立ち寄り、ご当地の古の生活の一旦に触れる。展示されている町並みの模型は、
       精緻でかつて清滝まで鉄道が通じていたことも見て取れる。訪問者ノ-トに記名して辞す。

      ・「化野」は京のかつての風葬の地。後に野ざらしの遺骸を埋葬し死者を弔ったという。化野念仏寺には、
       八千体近い無縁仏が並んでいる。徒然草にも「化野の露、消ゆることなく……」とあり、世の無常を知ると
       ころ。少しは冷気を感じるが、嵯峨野に入ると一段と暑かった。気温は体温に近いと思われる。
 
      ・木立の中の芭蕉の門人・向井去来の小さなお墓と、出家した西行が使ったという井戸に立ち寄り、去来の
       庵「落柿舎」の前を通る。野宮神社あたりは日本人・外国人の観光客も多い。「暑いですね」の挨拶より、
       「お互い物好きですね」と云いたい気分。
 
14:10 ・竹林を抜け、ひたすらJR嵯峨嵐山駅をめざす。当着後、散会の挨拶も早めに切り上げ、かき氷やソフトクリ
       -ムを買い求め、しばしの涼をとり帰途についた。
 
       ・特別企画を7月に実施したため、歩こう会創設来初めて8月に例会を催行した。厳しい暑さにもかかわらず
       27名の参加があった。涼しさを感じるコ-スを選定し歩行距離も短くしたが、それでも暑かった。しかし熱
       中症になる人もなく、無事歩き通せたことでこの夏を乗り切る自信につなぐことができた。 

・次回 9月15日(木) 第180回例会  石田三成の「佐和山城の探索」 JR彦根駅 9:30集合 


JR保津峡駅前で諸連絡


ストレッチで身体をほぐす


会旗を背負い出発


JR保津峡駅は橋の上


清滝川と保津川の合流点


涼しげな清滝川を歩く

 
清滝川をさかのぼる


保津峡集合写真


清流をバックに全員集合

 
昼食後、次月の連絡

 
芭蕉の句碑

 
与謝野晶子の歌碑


愛宕神社鳥居前

 
 
こころみ峠

 
試峠(こころみとうげ)の謂れ


鳥居本を行く

 
 
鳥居本資料館細密模型


化野の解説を聞く

 
 
去来の墓碑

 
西行の井戸

 
嵯峨野を歩く