第124回 春近い「膳所・石山史跡ウォーキング」

◆実 施 日 : 2011年2月17日(木)

◆参加人員: 37名

◆コース  : JR膳所駅前〜義仲寺〜竜ヶ丘俳人塚〜芭蕉会館・茶臼山古墳〜園山公園〜国分聖徳太子堂〜
         近津尾神社・幻住庵〜京阪石山寺駅

◆リーダー : 阿知波 正義氏      歩行 4時間 約9Km    町並みコース

◆経  過  :(概要)

・膳所駅前で諸連絡、本日のコースと最初に訪れる義仲寺の概要説明、初参加会員の紹介、ストレッチ体操等を済ませ10時25分出発。

・義仲寺は旧東海道に面し朝日将軍木曽義仲公と松尾芭蕉翁の塚があることで有名。
 寺の執事の方に詳しい説明をしていただき、境内の句碑を鑑賞。
      行く春を近江の人と惜しみける   (芭蕉:唐崎の舟遊びで)
     旅に病んで夢は枯野をかけ廻る  (芭蕉:辞世の句)
     木曽殿と背中合わせの寒さかな  (又玄:芭蕉を無名庵に訪ね宿泊して)


・義仲寺を辞し、もと来た道を戻り膳所駅近くの跨線橋から、大津・京都間にはじめて鉄道が施設された往時に思いをはせる。
 すぐ近く国道1号線と東海道線に挟まれた竜ヶ丘俳人塚にたち寄る。蕉門俳人の塚が車座に並ぶ様は、まるで句会を開いているよう。

・国道1号線を芭蕉会館へ。廃城となった膳所城の古材が用いられており金箔を張った鯱瓦が目を引く。隣の前方後円の茶臼山古墳は国史跡であり、県内2番目の規模。古墳の上にある秋葉神社に火除けのお願いをする。

・茶臼山古墳に12:00に到着し昼食。記念写真を撮り、12:45出発。

       
       

・名神高速道に沿って歩き園山公園へ。春には桜が美しいという。眼下に東レの工場が広がる。
 このあたりで足が痛くなった方から帰宅の申し出があった由。「ガイドブック」に沿った適切な判断をして頂けたと感謝。

・国分山へと向かう。聖徳太子堂への階段で記念写真を撮り、登ること約150段。
 合掌する太子の二歳像を拝し展望台へ。眺望は素晴らしく右に三上山、左に音羽山、比叡山、雪の比良山とつづき前方に琵琶湖と市街地が広がる。

・太子堂を下り、近津尾神社へ。境内には芭蕉が一夏を過ごした幻住庵が復元されている。
 芭蕉俳文の最高傑作「幻住庵記」が書かれた碑を読んで俳諧一筋の芭蕉を偲ぶ。
     先ず頼む椎の木も有り夏木立
 神社に参拝し記念写真を撮り、帰路に着く。

・石山高校を経て蛍谷の急坂を下るとコースの終着点、京阪石山寺駅。15:30到着。 挨拶を済ませ再会を約し解散。もっと歩きたい数名はさらにJR石山駅まで歩く。

 
・降水確率80%の天気予報が外れ、時折薄日も射し2月としては温かく、歩行中汗ばむほどであった。
 史跡に立ち寄るのも歩く楽しみの一つであり、意外な史跡が身近にあるのを実感した一日となった。
       
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