第121回 歴史探訪「平城遷都1300年祭を観て歩く」

◆実 施 日 : 2010年10月21日(木)

◆参加人員: 31名

◆コース  : 近鉄京都駅=大和西大寺駅〜平城旧跡会場〜資料館〜第一次大極殿〜遺構展示館〜交流広場(昼食)〜
         東院庭園広場〜朱雀門広場〜エントランス広場・自由解散

◆リーダー : 森田 龍二氏      歩行 5Km(計画は周辺古墳群も込み 7Km)     ハイキングコース

◆経  過  :(概要)

・急行車内で出席名簿記録、西大寺駅構内でトイレや弁当のショッピング。駅前広場で挨拶と軽いストレッチ、徒歩にて出発(シャトルバスあり)。出発10:00

・先ず資料館を見学。昭和30年代から発掘調査・研究の成果が昔の状況が分かり易く描けるように解説展示。
 模型で未発掘部も含め表現され、全体像の大きさを理解した。

・出土した土器・瓦・木簡も驚くほど原形に近く、発掘作業の細心さとご苦労に頭が下がる。木工の大工道具もシンプルで、それで建築が実際成されている事は信じ難い思い。

・官庁の組織や役所の風景、更に高官家族の生活等がジオラマで再現されて興味深い。とくに豊富な食材の食事の献立に相当な流通経路が出来ていたと感心する。

・地下の正倉院と呼ばれ、さまざまな木簡が出土し解読。当時の勤務評定や給与米の支給方法等が記されている。今も変わらぬ生活が想像され、面白く親しみも出る。11:10

・金色の棟飾りを頂き、堂々とそびえる完成直後の「大極殿」は遠目に見ても美しく圧倒される。花鳥獣の天井画や中央の玉座も立派だが、見下ろす朱雀門までの広さに驚嘆した。
 当時の国造りを象徴する威厳と機能を備えた素晴しい建物だと誇らしく感じた。11:40

・遺構展示館で杉を刳り貫いた直径1.7mの井戸には驚いた。遺構面がそのまま見れて、整然とした石やレンガ敷の水路に土木技術の高さに感心した。12:10

       
       

・交流広場に引き返し昼食タイム。残念ながら“せんとくん”との出会いは無かった。交流ホールで弁当を食べ、周りの出店を巡り楽しんだ。13:10

・優雅な東院庭園は4m下の遺構を忠実に再現したとの説明あり。茶会も催されていた。13:40

・近鉄電車の踏切を渡る。異様な感じを受けるが、線路は大正時代に敷かれたとの事。朱雀門から大極殿まで真北約800mを眺望し、古を偲び各々感慨に耽る。記念写真撮影。14:10

・最終のエントランス広場で終了挨拶と次月の説明を行い、帰路はシャトルバスを利用。
  (食事やショッピング、また整理券を貰って歴史館/遣唐使船に入場希望する人あり)

*会場内は大勢の人波で展示物の観察や説明員の聞き取りもままならない状況でしたが、皆さん終始熱心に見学していました。
 高齢者のメンバーも小雨の中、途切れる事無く行動され、日本文化の歴史を学ぶ有意義な一日でした。

 
       
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