『大津港周辺』 紹介

           
  
  
  
今回は、浜大津の大津港周辺(京阪浜大津~三井寺~別所)を
   紹介したいと思います。

 
 ◆ 大津港
   かつては琵琶湖湖上水運の拠点として栄えたそうですが、鉄道網の整備に伴い斜陽となった後は、遊覧船
   の発着拠点になっているほか、官公庁などが運航する各船の拠点になっています。また、併設のマリーナ
   や公園として整備された緑地などがあり、多目的のレジャーに利用されています。
   大津港ターミナル前のおまつり広場では各種イベントが開催されています。
 
    
  ● 大津港桟橋

   ■ 大型浮桟橋

    ・一号桟橋-「ビアンカ」「うみのこ」などが使用
    ・二号桟橋-固定桟橋に接続。「ミシガン」など
      が使用

   ■ 中型浮桟橋

    ・三号桟橋

   ■ 小型浮桟橋

    ・A-E号桟橋-官公庁」などが使用
    ・L号桟橋(物揚場)
      

大津港ターミナル
 

小型浮桟橋


大津港マリーナ

 
大津市消防艇

  ● びわ湖花噴水
    大津港シンボル緑地から向って正面の
    防波堤にもうけられている大きな噴水
    です。夜はライトアップ されています。

   【噴水運転時間】

   ■ 昼    12:00~13:00
   ■ 夕方 15:00~16:00
                 (土・日・祭日のみ)
   ■ 夜 18:00~19:30(夏は時間延長)
     
   ● びわ湖クルーズ 
     大津港を出発する各種クルーズがあります。
          「ミシガン」「ビアンカ」 「megumi」等 の船舶
     を使用

     ■ ミシガンクルーズ
      モーニング、90分、60分、ナイトの4コース

     ■ ぐるっとびわ湖島めぐり
      「沖島」「竹生島」「多景島」への上陸

     ■ 近江八景めぐり   ■沖島探検クルーズ
 
ライトアップされたびわ湖噴水

 
出航準備中の「ミシガン」

  ● 主なイベント

   ■ びわ湖夏まつり
     8月第1金曜日に開催され、
     2014年は「遊・楽・琵・琶・湖 ~
     輪を広げる。心ひとつにつながる。」
     をテーマにさまざまなイベントが
     催されました。
    
  
   ■ びわ湖大花火大会
      毎年8月8日開催(土・日の場合直前の金曜日)。
      大津プリンスホテル沖、大津港沖400mから3
     ~10号玉 が約一万発打ち上げられます。規模
     が大きいのは大津港沖で打ち上げられます。
     
 びわ湖花火大会

 ◆ 大津城
    大津港ターミナル前に、大津城本丸跡と石碑があります。
 
    現在の大津市浜大津、京阪電車浜大津駅周辺一帯にあった水域で、本丸は、琵琶湖大津港桟橋付近に
    あたります。大津城の歴史は1586年(天正14年)、豊臣秀吉が坂本城を廃城とし、浅野長政に命じて
    新たに築城されました。関ヶ原の戦い後、徳川家康は大津城を廃城にし、新たに膳所崎に膳所城を築城
     したそうです。
 
大津城址

 
大津城推定復元図

 ◆ 琵琶湖疏水
   大津港マリーナと琵琶湖競艇場の間に、琵琶湖疏水の取り口があります。

   琵琶湖疏水は明治期に琵琶湖から京都に引かれた水路であり、船運・発電・上水道などの目的で作られ
   ましたが、現在は京都市に上水を供給するのが主たる目的となっているようです。
   近代日本を代表する土木事業の1つで、人や物資を運んできた船下りが今春64年ぶりに復活することに
   なったそうです。                                    (試乗モニター 2月5日より)
 

        ・取水口は大津港マリーナの脇です   ・取水口は大津港競艇場のそばです
        ・1Kmほど水路を持ち、長等山に当たりトンネルに入ります   ・すぐ暗渠になり水は見えなくなります
     
 第一疎水  長等山に入るトンネル  第二疎水

 ◆ 長等山園城寺(通称三井寺)
      琵琶湖第一疏水脇を長等山に向って歩くと、長等山園城寺(通称三井寺)があります。

    ● ここは、天台門宗の総本山で古くから日本四箇大寺の一つに数えられています。
    ● 国宝10件(64点)、重要文化財42件(720点)等、質の高さは全国でも屈指のものです。
    ● 天智・弘文・天武天皇の勅願により、弘文天皇の息子・大友与多王が田園城邑を投じて建立されたそうです。
    ● 広大な敷地に多くの堂塔伽藍が立ち並んでいます。(本当に広く、足がパンパンになりました !!)


仁王門(重要文化財)

1452年の建立と推定      
1601年甲賀の常楽寺より移設

 
三重塔(重要文化財)


鎌倉末期~室町初期の建築 
1601年奈良県比蘇寺より移設

 

金堂(国宝)

1599年に再建   
長等山円城寺の本堂


一切経蔵(重要文化財)

室町初期の建築 
1602年国清寺より移設
堂内に回転式の八角輪蔵がある

 

鐘楼・梵鐘(重要文化財)

 鐘楼 1602年の再建
 梵鐘 1602年の鋳造



釈迦堂(重要文化財)

室町初期の建築         
本堂に清涼寺式釈迦如来を祀る


観音堂(県指定文化財)

1689年再建    
西国第十四番札所

 

霊鐘堂(重要文化財)

弁慶の引き摺り鐘


新羅善神殿(国宝)

1347年足利尊氏が寄進
三井寺の中心から北へ500m
  離れた飛び地に存在       


◆ 大津市歴史博物館/大津市伝統芸能会館
    長等山園城寺(通称三井寺)の近くに、大津市歴史博物館と大津市伝統民芸会館があります。

  歴史博物館は大津市の歴史に関するもの、伝統民芸会館は日本の伝統芸能に関するものが展示されています。
 大津市歴史博物館  大津市伝統芸能会館
     
  常設展示室は、6つのコーナーからなる
  「テーマ展示」と「歴史年表展示」によって
  構成されています。
  数多くの収蔵品、数多くの古写真を収蔵
  しています。

   ■ テーマ展示
    「堅田と比良山」「比叡とその山麓」
    「膳所六万石」
    「大津百町」「大津京」「近江八景」
  
   ■ 歴史年表展示
   「原始・古代」「中世」「近世」「近現代」

      
   本格的な能舞台を持った施設です。
   より多くの方が、伝統芸能に触れ、その素晴ら
    しさに気付いていただくとともに、伝統芸能を
    守り育てていく施設だそうです。

   館内には能楽をはじめ、邦楽、舞台等に幅広く
   活用で きる能楽ホールがあります。

   自主事業として狂言、能楽、落語等の伝統芸能
   の公演を行っているそうです。

 
 大津市歴史博物館

  
大津市伝統民芸会館

 
 ご存じとは思いましたが、大津港周辺を散策し見聞したことを紹介させていただきました。
 少しのエリアに多くの史跡等があり、特に広大な敷地の三井寺には驚きました。
 京都から大津に移住してから25年。知らない所が多く、もう少し興味を持っていくように努力しようと思いました。

 
 
 2015年3月

  <投稿者>
     大津市在住 友田 英彦