◆概況
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湖南市は2004年10月1日、甲賀郡の甲西町と石部町が合併して誕生した市です。人口も急増中で、現在
52,000人を超えています。
近年、観光に力を入れてこられ、湖東三山をモデルに、湖南市内にある三つのお寺を湖南三山と称して
PRをされ、観光客が急増しています。湖南三山は石部地区に長寿寺・常楽寺、岩根地区に善水寺があり、
本堂や三重塔などが国宝に指定されており、秋には見事な紅葉に包まれています。まだ行かれて無い方は
是非訪問して下さい。
また、湖南市観光協会を中心に町おこしとして、こにゃん市を設定し2011年4月に湖南市に住んでる猫たちの
立候補を募り、インタネット投票で市長を選出するなどユニークな存在感を示しています。 |
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◆地形と周辺の山々
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滋賀県南部に位置し、山並みに囲まれた落ち着いた所です。野洲川が東西に流れて、市域を南北に分断し
ています。そのため市の中心部が狭く、幹線道路への車の流入などもあり渋滞が起こりやすくなっています。 |
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◆湖南三山
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◇常楽寺(じょうらくじ)~本堂・三重塔が国宝 |
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<旅の始まりは常楽寺から。室町時代建立の名建築に驚く> |
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JR石部駅から、バスで約20分。湖南三山巡り最初のスポット、常楽寺はのどかで閑静な集落にあります。
国宝に指定されている威風堂々とした名建築で、その重厚さはさすがに圧巻です。春にはツツジが咲き誇り
、あでやかな彩を添えています。 |
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<ご利益たっぷり、三十三体の観音めぐり> |
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三重塔・本堂の周りには三十三体の観音石仏が祀られており、それら全てをお参りすると近江西国三十三所
巡礼したのと同じだけの御利益があるとのことです。 |
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国宝の本堂
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三重塔・本堂の周りの三十三体の観音石仏(十番・十一番) |
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◇長寿寺(ちょうじゅうじ)~本堂が国宝 |
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<散策気分を楽しみつつ、長寿寺へ> |
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常楽寺とほど近い距離にあるのが長寿寺。竹やぶに囲まれた坂道をぶらぶらと歩けば約15分で到着します。
(長寿)という目出度い名前のこのお寺は三山の中でも歴史が一番古く、国宝に指定されたのも全国で17番
目だとか。 |
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<緑の風と木漏れ日を浴びて、静かに眠る石造多宝塔> |
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参道を抜けて、すぐ右手に(多宝塔)と呼ばれる石の塔があります。聖武天皇の菩提を弔うために鎌倉時代に
建立されたもの。相輪が欠けているために重要文化財の指定は、逃したものの、貴重なものだといわれて
います。 |
長寿寺山門
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山門から参道へ
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参道から本堂を臨む
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◇善水寺(ぜんすいじ)~本堂が国宝 |
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<最後に訪れるのは、静かな山中にたたずむ善水寺> |
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善水寺は岩根山の中腹に位置する山岳寺。山門の前にはハイキングコースの様な参道があり、徒歩で
おいしい空気を味わいながら登るのが気持ちいい。途中、観音堂という小さなお堂を鑑賞し、善水寺に到着。 |
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<寺号の由来となった湧水で、渇いたのどを潤す> |
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善水寺を訪れる目的のひとつに、この寺の湧水を挙げる人々は少なくありません。この寺の湧水を飲んで
治癒したという言い伝えから、善水寺という名がついたといわれています。 |
国宝の本堂
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善水寺境内風景
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◆うつくし松(国の天然記念物) |
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美松山の斜面だけに群生する、極めて珍しいマツで、国の
天然記念物に指定されています。
根本近くから枝が放射状に分岐 した樹形は、まるで
扇か傘のようです。 |
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◆湖南市の味覚 |
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「地 酒」 自然の恩恵を存分に受けた近江の地で、最高の米・水・技術とで手塩にかけて丁寧に
醸しています。 |
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「善水寺最中」 善水寺の清水を用いて作られています。 |
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「漬 物」 四季折々の旬の素材を秘伝の技で漬け込んだ近江の漬物です。地元野菜の下田なすは
絶品です。 |
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◆湖南市の名産 |
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「石 部 焼」 素朴な絵柄・色彩・飽きが来ない風合いで、茶碗・皿などが創られている。 |
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「近江下田焼」 下田焼きは藍色をした呉須の鮮やかな色合いとシンプルな色合いが特徴。 |
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「近江一閑張」 一般に竹や木で籠や箱などを作り、それに和紙を張って柿渋や漆で仕上げた物をいいます。
丈夫で長く使える、和風インテリアグッズとして最適。 |
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◆湖南市のキャラクター |
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「いしべえどん」と「こにゃん」
が、湖南市内外のイベント
などで観光PR活動をして
います。 |
いしべえどん(写真左)・こにゃん(写真右)
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以上、湖南市として紹介をしましたので、大まかになりましたが、昔から交通の重要な地として、また、
国宝・天然記念物など魅力一杯の湖南市です。是非、市内を歩いて散策されるのをお奨めいたします。
私たち松愛会の会員も、町つくり役員として其々の地域で活躍されておりますので、興味があれば、
町作りの苦労話などしていただけると思います。 |