天智天皇ゆかりの近江神宮
 

◆近江神宮は比較的新しい神社で、今から約65年前の昭和15年(1940)に皇紀2600年を記念して
  創建されました。
  琵琶湖の西側比叡山を背にした天智天皇ゆかりの地、大津京にあり、祭神は天智天皇です。
  飛鳥(奈良)より都を近江の国に移した天皇で、在位はわずかに5年程でしたが、大化の改新を行うなど
  日本政治史上に偉大な業績を残した政治家で、歴代天皇の中でも人々によく知られている天皇です。
  約20万米の境内は、入口の「一の鳥居」からうっそうと広がる森の中を玉じゃりの参道が続き、一瞬別世界
  に来たような、おごそかな気分にひたることができます。


<一の鳥居>

<楼門>

<外拝殿>
◆天智天皇は日本で初めて時計(漏刻と呼ぶ水時計)を作ったことでもよく知られていて、今ではあたり
  まえの『時報』の 実施や時の記念日(6月10日)も天智天皇にちなむものです。
  また境内には、時計博物館や時計学校もあります。

<漏刻>

<火時計>

<時計博物館>
◆歌人としても有名で、小倉百人一首巻頭歌の
  『秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ』は天智天皇が詠まれたものです。
  そのゆかりにより、近江神宮は『かるたの殿堂』と称され、競技かるたの日本一を争う『かるた名人位戦、
  クイーン位戦』をはじめ、『かるた祭』など多くのかるた大会が開催されることでも知られています。
  また、11月3日に行われた『流鏑馬』は多くの観客で賑わったとのことでした。

<かるた祭>

<クイーン戦>

<流鏑馬>
           
※近江神宮

所在地

大津市神宮町1−1    TEL077−(522)3725
アクセス
京阪電車 石山坂本線 近江神宮前駅より徒歩7分
拝  観
無料、年中無休(社務所は9:30〜17:00)
駐車場
無料
時計博物館
開館時間  9:00〜16:30(年中無休)
入館料   300円
 

取材 2005年11月 大橋 守