(やばせきはんとうこうえん)
矢橋帰帆島公園

矢橋帰帆島公園は、草津市の琵琶湖畔にある人工島の中に造られた公園です。
 
このあたりは、江戸時代には近江八景(矢橋の帰帆)の景勝地としても有名で、その当時は矢橋港として東海道を京へ上る時、瀬田の唐橋を経由するよりも、この矢橋から船で大津(石場港)へ至る方が行程的にも短くてすむ事から旅人に重宝がられ、草津宿の発展などにも重要な役割を果たしました。
 
しかし、時代とともに鉄道の開通にともない、いつしか港は廃港になり現在は公園として整備され、弘化3年(1846)に建てられた常夜灯が残るのみ。

近江八景 矢橋帰帆

矢橋港跡に残る常夜灯
 
その港跡の西に、下水処理場として琵琶湖を埋め立てて造られた人工島が『矢橋帰帆島』です。島の周りの長さは、約3,400m、面積は、73万平方メートルあります。
将来には、島の全てに下水の施設が建設される予定ですが、将来の建設予定地を現在は、公園施設として利用出来るように整備されています。

 公園内には、子供の広場、大はらっぱ広場、せせらぎの池、遺跡の広場、などの無料施設とキャンプ場グラウンドゴルフ、パ−クゴルフ、多目的グラウンド、プ−ル、テニスコ−ト、ゲ−トボ−ル場、相撲場、おもしろ自転車などの有料施設があり、また県立水環境科学館と展望大浴場もあります。
休日には、家族づれで賑わい市民の憩いの場となっており、公園内及び周辺並木道は、散歩(ウオ−キング)には最適の場所です。

帰帆島公園入り口の橋
帰帆島外周の並木道

この橋を渡れば帰帆島
橋の下は、大物ブラックバスがよく釣れる。
暖かくなると多くの釣り人で賑わう。

湖畔で景色も良く散歩、ジョギングには最適です。

橋を渡って公園への入口道路
春には道路両サイドの桜並木が素晴らしい。

駐車場
大駐車場を含む4ヶ所の駐車場があります。
(普通車 500台)無料

子供広場入り口
おもしろ自転車コース
         子供の広場
ローラスラーダー、ピラミッドネットなどの遊具がある
公園の中には、大はらっぱ広場、子供の広場、キャンプ場、多目的グラウンドに沿って遊歩道があり、気候の良い季節には散歩する人も多い。

大はらっぱ広場

多目的グラウンド

キャンプ場(4月〜11月)
一面芝生で、寝っころがったりゆっくりとくつろげる広場
野球、サッカ−等が出来る。
テント(寝具)持ち込みは可能。
大津の花火時は大はらっぱからよく見える。
ゲートボール場
グラウンドゴルフ場
A、Bコースの計16ホールあり、芝の手入れも行き届いた、認定コースで松愛会滋賀支部のグラウンドゴルフ同好会のコンペもたびたびこのコースを利用しています。
パークゴルフ場
ゴルフの帝王ジャックニクラウスが考案したケイマンボ−ルを使用してラウンドするゴルフ。
コ−スはグリ−ン、フェアウエイ等、本格ゴルフ場並みによく手入れされており、池越えロングホ−ルを含む9ホ−ルがある。
ケイマンボ−ルは通常のゴルフボ−ルの約70%の飛距離。クラブは通常のゴルフと同じく、ドライバ−を含む全てのクラブが使用出来る。

プール入口

プール
プールは7月〜8月のみの利用であるが、シーズン中は家族ずれで賑わう。

水環境科学館

エントランスホール

展示室 1 (水と環境ゾーン)
水環境科学館は、下水道や水環境について考え、学習するための施設。(入場無料)
展示室 2 (水のプレイランド)
展望大浴場
水環境科学館三階にあり、日曜日、祝日にのみ入浴できる。
庭園(せせらぎの池)
展望浴場から望める。

遺跡の広場


竪穴住居(弥生時代の家屋)
床面地下につくり梁などの上部構造を4本の主柱で支え屋根には草や
杉皮葦などで葺いている。
米づくりの分化とともに始めて日本列島に伝えられたもの。食糧や宝物を獣や湿度から守るため床を高くしたもの。
矢橋帰帆島へのアクセス

バス:JR琵琶湖線『草津駅』下車
    西口より近江バス浜大津行き、南草津行き
    または瀬田行きで約15分
    矢橋帰帆島下車すぐ

車:名神高速道路 草津田上ICから約20分
   (無料駐車場あり)
滋賀県草津市矢橋町字帰帆2108

矢橋帰帆島公園・総合案内
   電話 077-567-1969

広場管理棟
   電話 077-566-3774

水環境科学館(休館日 月曜日)
   電話 077-567-2488


取材:2006年1月  岡田国男