近江の城  〜その3〜

安 土 城

JR安土駅前の信長像

◆安土城は天下統一を目指す織田信長が天正7年(1579)に建てた城である。
日本で初めて天守閣を備え、五層七重(外観は五階、内部は七階建)構造で、上層階は室内はもとより屋根瓦まで金箔がほどこされ豪華絢爛な城であったと言われている。

◆城があった安土山は、昭和初期の干拓により現在は四方陸つづきになっているが、当時は三方を内湖に囲まれ琵琶湖を堀とした壮大な城であった。また、麓には羽柴秀吉、前田利家、徳川家康などを住まわせ寺院(総見寺)まで配置されていた。

◆しかしながら、信長が本能寺の変で明智光秀に倒されると、城も3年の短命に終った。

◆安土山は全山、総見寺と個人の持ち物だそうですが、平成元年から20年かけて発掘調査が行われている。入口から直線で180mつづく大手道、両側に家臣の屋敷跡、七曲りを経て黒金門跡へ、更に二の丸跡・本丸跡・天守閣跡など城跡は石ばかりですが、それだけでも安土城の偉容が伝わってくる。

◆安土城に関する展示は、城跡から徒歩10分程にある『信長の館』『安土城考古博物館』、JR安土駅前にある『安土城城郭資料館』があり、『信長の館』には、スペイン・セビリア万博に出展された天守閣五階、六階部分の実物大模型が展示されている。

信長の館に展示の天守閣

城址銘碑(大手口)



羽柴秀吉邸跡

 

大手道石段

 

天守閣跡

 

黒金門跡

安土城案内
・所在地   滋賀県蒲生郡安土町下豊浦
・JR安土駅より徒歩25分
・見学年中自由(無料)
・駐車場あり(無料)
・安土町観光案内所
【電話】0748-46-4234

総見寺の三重塔

 

西の湖から望む安土山

 

信長の館(右)と安土城考古博物館

取材 2004年8月3日 大橋 守