近江の城  〜その1〜

彦根城

3重3層の天守(重要文化財)

彦根城は金亀山という標高163mの丘陵を利用した平山城である。
井伊直継、直孝によって、約20年の歳月をかけて1622年(元和8)に完成した。
彦根藩の居城で今も本丸,西の丸,太鼓丸,鐘の丸,二の丸,天守閣,馬屋など多くの建物を残しておりそれらは国宝や、重要文化財に指定されている。
井伊家は譜代筆頭の30万石を領し、直弼は16代当主。
役職は老中の上席家老に就任。幕末の桜田門外の変で倒れた。
3重3層の天守を中心に、城内には長浜城から移築された天秤櫓、城内の合図のための太鼓が置かれていた太鼓門櫓、近江八景を模した庭園の玄宮園など、みどころが数多くまた、直弼ゆかりの楽々園(直弼生誕の地)や17歳から15年間、三百表の捨扶持の世捨て人のような生活を送りながら学問をはじめ武道武芸、禅などの修行を行った埋木舎などが残っている。
天守閣の内部は見学もでき、最上層からは琵琶湖が一望の下に見渡せる。
古代から近世の間に築城された城は、2500もあるといわれているが、現在残っているものは12である。彦根城はその内の一つで、その特徴は石垣にあり「ごぼう積み」といわれる強固な石垣である。
昭和38年、NHKの第一回大河ドラマ伊井直弼の「花の生涯」が放映された記念碑もある。

直弼の生誕地 楽々園

井伊直弼の銅像



玄宮園と彦根城

廊下橋と天秤櫓(重要文化財)

玄宮園

太鼓門櫓(重要文化財)

所在地   滋賀県彦根市金亀町1-1
電話    0749-22-2742
営業時間   8時30分〜17時(天守閣は〜17時30分)
休業日   無休
料 金   入場500円(玄宮園と共通)
交 通   JR彦根駅→徒歩15分
駐車場   あり

埋木舎

「花の生涯」記念碑

いろは松と中濠