西国三十三カ所観音霊場

31番霊場

 
姨綺耶山 長 命 寺 
 


長い石段
◆宗 派:天台宗(単立)

◆本 尊:千手十一面観世音菩薩三尊一体

◆ご詠歌:八千年や柳に長き命寺運ぶ歩みのかざしなるらん

◆湖岸から長い石段(808段)を上る。 現在は車道もある。上った平地に本堂、護摩堂、三重塔、鐘楼など重文の建物が並ぶ。また仏像、仏画の重文も多い。

◆長命寺は聖徳太子を開基とし、推古天皇27年(619年)に創建されたとされており、太子自ら千手・十一面・聖の三体の観音像を刻んだといわれている。

◆その昔、武内宿禰がこの山に来て、柳の木に「寿命長遠諸願成就」の文字を刻んだという。
このためかどうか宿禰は300年以上も長生きしたと言われ、今もその足跡が境内に残っている。

◆境内からは琵琶湖や湖畔の水郷地帯、八幡山などが見渡せ、近江富士の三上山なども望める。
境内には杉や松の巨木が多いが、紅葉も檜皮葺きの建物を彩る。
最近では、例年6月下旬の土曜日に長命寺紫陽花コンサートが開催されている。(今年は6月26日に開催された)


ご朱印


本堂(重文)


長寿大臣 武内宿禰の足跡 


三重塔(重文)


おみやげにどうぞ
ガイド
・住所 近江八幡市長命町157
・電話 0748−33−0031
・拝観 8〜17時 無休、有料
・駐車場あり(無料)
・JR琵琶湖線近江八幡駅から近江バス長命寺行きで22分、長命寺下車、徒歩約25分
関西方面からは名神高速竜王インターより国道8号線を右折二つ目の川を渡ったすぐの信号東川を左折北進8km
彦根方面よりは国道8号線、国道武佐より渡合橋を通り北へ10km
山麓より山上迄自動車登山道あり
 ちよっと寄り道 〜小船に乗って水郷めぐり〜

琵琶湖八景のひとつにも数えられる西の湖。ヨシと水の里巡りの舟の始まりは、この地を開いた豊臣秀次は宮中の優雅な舟遊びに似せ、戦国の武将とともに舟中で句を作り、謡の会、茶の湯を催し、その労をいやしたと伝えられています。
現在でも和船による観光ができ、近江八幡と安土にまたがる琵琶湖最大の内湖・西の湖を中心にヨシの群生地と田畑の中を網の目のように幾重にも入り組んだ水路を小さな屋形船で巡ります。
四季折々に違った水郷の風情を楽しむことができるのが大きな魅力です。
 

取材日: 2004年6月14日
取材者: 杉原 和利