西国三十三カ所観音霊場 | 12番霊場 | 岩間山 正 法 寺 |
(通称 岩間寺) |
岩間寺本堂 |
◆宗 派:真言宗醍醐派 ◆本 尊:千手観世音菩薩 ◆ご詠歌:水上はいづくなるらん岩間寺 岸うつ波は松風の音 ◆通称岩間寺は、正式には岩間山正法寺といい、大津市と宇治市の境にある標高443mの岩間山山頂近くにあり、境内には、本堂、不動堂、大師堂、八大龍王堂などが並び立つ。 ◆開創は泰澄(たいちょう)大師が元正(げんしょう)天皇の病気を祈祷で治した功により、養老6年(722年)勅命をうけて、桂の大木で千手観音を彫り本尊として祭ったことに始まるという。 ◆本尊は、汗かき観音、雷除け観音、厄除け観音の名で広く信仰を集めている。また、本尊は秘仏とされており、平成2年に開帳されたが今後2〜300年は開帳されないとのこと。 汗かき観音とは、毎夜地獄をめぐっては、そこで苦しむ衆生の救済 に努め、朝に寺へ帰る頃には汗だくになっていたと言う伝えがあり、汗かき観音と呼ばれるようになった。 ◆境内には、雷神爪掘の霊泉があり、この水を飲むとボケ封じに効くと言われ、ぼけ封じ祈願会ほうろく灸や、ぼけ封じ大根焚きは、多く の参拝者で賑わう。 ◆本堂横の蛙池は、松尾芭蕉が『古池や蛙飛び込む水の音』と詠んだ池と伝えられている。 ◆境内に桂谷とよばれる谷が2つあり、桂の大木が群生している。桂 の木が群生することは珍しく、幹まわりが11mを超える日本一の桂の木がある。 |
ご朱印 |
入口の石碑 |
蛙池 |
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ご本尊出現の霊木と言われる桂の木 |
日本一の桂の木 |
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ガイド ・住所 大津市石山内畑町82 ・電話 077−534−2412 ・拝観 8〜17時、無休、無料 ・駐車場あり(有料) ・JR石山駅から京阪バスで25 分 中千町バス停より徒歩で50分 |
ちよっと寄り道 〜立木観音(安養寺)〜
岩間寺の南方、瀬田川西岸の立木山中腹にあり、境内まで670段の急な石段が続く。平安初期に弘法大師が一本の立木から彫ったという、等身大の観音像を本尊に祀る。 観音像を刻んだのが弘法大師42才の厄年だったことから、古くから厄除け観音として広く親しまれている。 |
取材日: 2004年4月12日 取材者: 大橋 守、藤原幸一 |