西国三十三カ所観音霊場 | 13番霊場 | 石光山 石 山 寺 |
東大門 |
◆宗 派:真言宗 ◆本 尊:如意輪観世音菩薩 ◆ご詠歌:後の世を願うこころはからくとも ほとけの誓い重き石山 ◆石山寺は、伽藍山を背にして、瀬田川を望む景勝の地にある。 大理石のくぐり岩、天然記念物の硅灰石が造る岩塊があり、この寺が石山寺と呼ばれる所以がおのずと実感できる。境内には、本堂や多宝塔、東大門などの国宝・重要文化財の諸堂が立ち並び、四季の草花が色を添えている。 ◆開創は、天平勝宝元年(749年)に遡る。良弁(ろうべん)僧正による開山の背景には、東大寺大仏鋳造の資金難が関係しているという。石山の庵に如意輪観音を安置したところ、陸奥で金脈が発見され資金難が解消した。その後、この像を本尊として建立したのが石山寺の起こりと伝えられている。 ◆石山寺は、平安文学の舞台ともなったところで、蜻蛉日記、和泉式部日記、枕草子、更科日記、などにも石山寺の記述が見られる。 また、紫式部が源氏物語を綴ったという伝承はとりわけ有名。 ◆本尊の如意輪観音半跏像は、縁結び、安産、福徳の霊験あらたかな秘仏。33年に1度開帳され、次回は2024年。 ◆近江八景の一つ、石山の秋月としても名高く、月見亭からの眺望も美しい。 |
ご朱印 |
本堂 |
珪灰石と多宝塔 |
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源氏の間 |
月見亭 |
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ガイド ・住所 大津市石山寺1-1-1 ・電話 077−537−0013 ・拝観 8〜17時、無休、有料 ・駐車場あり(有料) ・京阪石山寺駅から徒歩8分 |
ちよっと寄り道 〜幻住庵跡〜 石山寺の北西、国分の丘にあり、松尾芭蕉が元禄3年(1690年)に約4ケ月過ごしたと言われている。奥の細道の旅の翌年には、俳文の傑作ともいわれる『幻住庵記』が生 まれている。現在の庵は、平成3年に再建されたものである。 |
取材日: 2004年4月12日 取材者: 大橋 守、藤原幸一 |