葬儀に着用する法衣姿

秋山誠自さんを紹介します。

秋山さんは、工学部を卒業したのち、清洲のチューナを皮切りに一貫して高周波関係の技術者として仕事をされてきました。
又、少年の頃から始めたアマチュア無線(コールサインはJA4DBS)とか、電気工作などが趣味で、今でも続けているそうです。ということで、人生前半は丸ごと、理系人生を送ってこられた方ですが、退職後はガラリと変身し、仏の道に入られ、今では日蓮宗系の僧侶(日蓮宗国柱会庭瀬局:局長)として、大変ユニークな第二の人生を送られています。
又、僧侶としての傍ら、松愛会活動にも積極的に参加されています。
大変お酒の好きなお坊さんで、三水会の常連で第三水曜日は何があっても外さない皆勤賞保持者という側面を持ったお坊さんでもあります。

そんな秋山さんが僧侶になることを決めたのは、4年前、周りの人から試験を受けることを強く薦められ、一念発起、受験を決意しました。
そこからは、受験生時代を思い出し、筆記試験の猛勉強をしたそうです。
先ずは、丸のみ、丸暗記!!理解は後から!!
論文のほかにも実技試験があります。「葬儀」と「開眼式」の2つの式を実際に執り行う試験で、それぞれの式において導師および助式を務め、態度、動作、作法など規範どうりに行えているかどうかをチェックする試験です。
何分、にわか仕立てで万全の準備とは言えませんでしたが、頑張りの甲斐があり、2013年9月僧侶の資格を得ることが出来たそうです。




法要時の着衣姿

いくつか質問しました。 

・資格取得に際し、大変だったこと、困ったことは?
年を取ると暗記力が衰えることを痛感しました。
又、1人で着物が着れるかどうかも大変不安でした。
・お経はどのようにして覚えたのですか?
現役時代から往復2時間の通勤時、車の中で、演歌の代わりにお経を流し、聞きながら通勤しました。テープ、ICレコーダと機器は変わりましたが、30年間以上、毎日欠かさず、耳で聞き、声に出して練習しておりました。
また、通勤の無くなった今は、ウォーキングの時に、ICレコーダーでお経を聞きながら毎日1時間30分歩くのが日課になっています。
・実際に、お坊さんとしての仕事はどんなことをやっているのですか?
葬儀が年に2回位、年回忌法要が年に15回位執り行ったり、年に10回ある聖日の案内や導師等を務めています。  
・今後についての思い
体が続く限り、頑張って行こうと思っていますが、会員が高齢になり、後を継ぐ人が少なくなっていますので、これから先、いかに活動を継続していけるか?参加してみたいと思うような企画を考えることが必要と思っています。
                        (レポーター:久米 威)